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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』

[2022年07月25日(Mon)]
『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』
(ジェフ・ホーキンス著、2022年(原著は2021年)、早川書房)

2206脳は世界をどう見ているのか.JPG

とても刺激的な本です。著者は、大学や既存の研究所で脳の研究をすることを模索するも、既存の施設・体制の中での研究は難しいことがわかり、まずパームパイロットなどの携帯端末を作る会社を起業し、そこでお金を作って自ら研究所を作ってしまった人(特に実験にお金や時間がかかるため脳の研究は大変らしい)。

生物進化の過程で、脳は、新しく作り変わるのではなくて、古いものに新しいものが付け加わる形で発達してきており、特に哺乳類になって加わった新皮質がヒトの場合特に発達していて、それが知能にかかわってくるため、その謎を解くことがいろんなことにつなっがっていくと考えられています。

古い脳は単純な運動や、生命維持にかかわる消化や呼吸の機能を制御していて、新皮質は、その古い脳を覆う形になっていて、ヒトの場合、広げると大きめの食事用のナプキンくらいで、厚さは約2.5ミリ。

私が理解した範囲のイメージということになりますが、新皮質を構成している細胞やその塊は、基本的には同じような構造を持っていて、様々な感覚器官につながって、それぞれが外界を、それが何で、どういう位置づけになるのかを神経が枝分かれしてつながっていくことによって把握・記憶して、それを元に、常に予測を立てながらさらに外界を把握していく。それは具体的な物体に限らず、概念的思考のようなものまでも同じように把握していき、それらが統合されたものが知能と呼ばれるようなのです。

なので、それぞれの感覚器官でこれまで収集した情報を元に、判断基準を持った部分がたくさんあり、何か判断をしないといけないときには、それらが相互に連携して民主的な?判断を下すことになり、それを「1000の脳」理論と呼んでいるようです。

より具体的にはわかっていないことだらけで、研究を進めているようで、しかし、著者はそれらが解明されたとして、さらに次のことを考えているというか、まずは、常に予測を立てながら外界から学習していく新皮質に習った仕組みを持たない限りは、AIが真の意味で自ら考える意識を持ったモノにはならないと考えていて、そうなってくれば、脳をAIにアップロードすることもできるようになるという話になってきます。

理念的には、脳を完全に機械にコピーすれば、誰かと全く同じ人を機械にすることはできるわけですが、それはクローン技術が話題になった時、同じ遺伝子から作ったら同じ人間ができるという話と近くて、一卵性双生児は同じ遺伝子での別の人であるというのと同じで、クローン技術で作った人間は、そもそも別人だし、脳を完全にコピーした機械は、作られた瞬間はほぼ同じ人間になるかもしれないけど、次の瞬間から別の経験をするのでどんどん別の人間?になっていくだけであることについては、著者も書いています(機械に置き換わった人間?は、生身の人間よりはるかに長生きにはなるでしょうけど)。

さらに話は飛躍して、結局著者は、大切なのは人間が作り上げてきた知識や知恵、治験というものをいかに地球外の違った時代に生きる知的生命体に遺してあげるのかという話になってきます。

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