220710参議院選小ネタ02_にわかに話題に上っている防衛費倍増
ウクライナで起こっている戦争状態に乗じて安全保障上、防衛費をもっと上げるべきという主張がなされています。一方的に侵攻をしたロシア側の非は言うまでもありませんが、背景にはいろいろ複雑な事情(地続きの場所なので、国の成り立ちや民族のことなど)があるようです。
そもそも、安全保障には軍事力と外交が大切と、6月7日に閣議決定された「骨太の方針 2022」(政府としてはこういう方針なので、具体的な予算などを今後提案するので、国会で議論しましょうという状態)にも書いてありますが、外交についてはあまり具体的なことが書いていない割に、軍事力については、数年後にGDPの2%以上を目標にする具体的なことが書いてあります(数兆円規模の増額です)。
日本の軍事力を担う自衛隊については、その災害時の活躍など存在意義を認めている人は多いと思います。なので、従事する人たちの待遇がよくなったり、効率的に機器の更新や運用がなされることに異論はあまりないのではないかという気がします。
しかし、予算が倍増というのはあまりに唐突で、「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換えて実質的な先制攻撃ができるようなことを考えていたり、「核共有」というあいまいな考え方に依存しようとしたり、日本という誰が集団のメンバーなのかわからない地域で「集団的自衛権」を主張したり、より戦争へ足を踏み出しやすくなるような状況と相まって不安な気持ちになってしまいます。
最小限の防衛力を持ちつつも、できるだけ戦争にならないように、常に国際交流・貢献や外交で努力するのが本筋なのではないでしょうか。
ちょっとマイナーな話になってしまうかもしれませんが、防衛費増額を訴える人の中に、研究費にもっと予算を割くべきだという主張があることについて。
軍事産業や宇宙産業の研究や技術開発から派生して、民生活用されているものがたくさんあるのだという主張です(極端な人は、大体の技術は軍需産業から生まれているとまで言ったりします)。もちろん、軍需産業や宇宙産業は、ある意味究極の実利を求めるものなので、その研究は多岐にわたり、私たちの生活を豊かにする結果をもたらすこともあるでしょう。でも、ちょっと待ってほしいのです。どちらの産業も、特に東西冷戦時代に、国家間で競争して巨費を投じたから研究が進み、そのおこぼれが私たちの生活を豊かにすることにつながった部分もあるという話で、最初から民生利用の研究にお金を投じたらいいし、さらに言えば、すぐにお金にならないかもしれないけど、可能性の元となる大学での基礎研究にお金を使ったほうがどれだけいい結果を生むか。
そういう意味では、実は戦後の日本は、それほど軍事産業にお金を使わず(かどうかはよくわからないけど)、平和産業でいろんな技術開発を行ってきたはずで、あまり注目されていないけど、そういう部分での世界貢献についてもっと調べて前面に押し出すことが、安全保障につながるのではないかと考えています(私が知らないだけで、いろいろな人がやっているような気もしますが)。

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そもそも、安全保障には軍事力と外交が大切と、6月7日に閣議決定された「骨太の方針 2022」(政府としてはこういう方針なので、具体的な予算などを今後提案するので、国会で議論しましょうという状態)にも書いてありますが、外交についてはあまり具体的なことが書いていない割に、軍事力については、数年後にGDPの2%以上を目標にする具体的なことが書いてあります(数兆円規模の増額です)。
日本の軍事力を担う自衛隊については、その災害時の活躍など存在意義を認めている人は多いと思います。なので、従事する人たちの待遇がよくなったり、効率的に機器の更新や運用がなされることに異論はあまりないのではないかという気がします。
しかし、予算が倍増というのはあまりに唐突で、「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換えて実質的な先制攻撃ができるようなことを考えていたり、「核共有」というあいまいな考え方に依存しようとしたり、日本という誰が集団のメンバーなのかわからない地域で「集団的自衛権」を主張したり、より戦争へ足を踏み出しやすくなるような状況と相まって不安な気持ちになってしまいます。
最小限の防衛力を持ちつつも、できるだけ戦争にならないように、常に国際交流・貢献や外交で努力するのが本筋なのではないでしょうか。
ちょっとマイナーな話になってしまうかもしれませんが、防衛費増額を訴える人の中に、研究費にもっと予算を割くべきだという主張があることについて。
軍事産業や宇宙産業の研究や技術開発から派生して、民生活用されているものがたくさんあるのだという主張です(極端な人は、大体の技術は軍需産業から生まれているとまで言ったりします)。もちろん、軍需産業や宇宙産業は、ある意味究極の実利を求めるものなので、その研究は多岐にわたり、私たちの生活を豊かにする結果をもたらすこともあるでしょう。でも、ちょっと待ってほしいのです。どちらの産業も、特に東西冷戦時代に、国家間で競争して巨費を投じたから研究が進み、そのおこぼれが私たちの生活を豊かにすることにつながった部分もあるという話で、最初から民生利用の研究にお金を投じたらいいし、さらに言えば、すぐにお金にならないかもしれないけど、可能性の元となる大学での基礎研究にお金を使ったほうがどれだけいい結果を生むか。
そういう意味では、実は戦後の日本は、それほど軍事産業にお金を使わず(かどうかはよくわからないけど)、平和産業でいろんな技術開発を行ってきたはずで、あまり注目されていないけど、そういう部分での世界貢献についてもっと調べて前面に押し出すことが、安全保障につながるのではないかと考えています(私が知らないだけで、いろいろな人がやっているような気もしますが)。

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