『絡まり合う生命 人間を超えた人類学』
『絡まり合う生命 人間を超えた人類学』
(奥野克巳著、2022年、亜紀書房)
生態学の中にはあまり人間が入っていないし、人類学はどうしても人間の暮らしや文化が中心になってしまう。ルネサンス以来特に西洋では、人間を特別視しているように感じられるが、西洋でもかつてはそうだったし、アジアなどでは現在でも人も自然も混然一体となったアニミズムというものが現在でも普通に信仰?されていることなども踏まえながら、「人間を超えた人類学」を立ち上げようとしているようです。
構想としては壮大で、興味深く、先行研究などについてさすがによく調べているなあと感心する部分もあるし、個別には面白い話が満載なのですが、そういった考え方は、すでに多くの人に共有されつつあるのではないかとも思える。
それにしても、人文系の本の中では、AIやそれがもたらすシンギュラリティというものが、あまり考察されることなくさらりと触れられている印象を受けるのが気になる。
にほんブログ村
にほんブログ村
(奥野克巳著、2022年、亜紀書房)
生態学の中にはあまり人間が入っていないし、人類学はどうしても人間の暮らしや文化が中心になってしまう。ルネサンス以来特に西洋では、人間を特別視しているように感じられるが、西洋でもかつてはそうだったし、アジアなどでは現在でも人も自然も混然一体となったアニミズムというものが現在でも普通に信仰?されていることなども踏まえながら、「人間を超えた人類学」を立ち上げようとしているようです。
構想としては壮大で、興味深く、先行研究などについてさすがによく調べているなあと感心する部分もあるし、個別には面白い話が満載なのですが、そういった考え方は、すでに多くの人に共有されつつあるのではないかとも思える。
それにしても、人文系の本の中では、AIやそれがもたらすシンギュラリティというものが、あまり考察されることなくさらりと触れられている印象を受けるのが気になる。
にほんブログ村
にほんブログ村