『猫に学ぶ いかに良く生きるか』
『猫に学ぶ いかに良く生きるか』
(ジョン・グレイ著、2021年(原著は2020年)、みすず書房)
なかなか面白い本です。
猫と人間の共棲は、1万2千年前くらいからはじまったらしいけど、人間が猫を飼いならしたというより、猫が人間を手なづけたと言ったほうがよいという。確かに、うちにも猫がいて、撫でてほしいときやおなかがすいたとき、外に出してほしいときには甘えてくるものの、それ以外の時には全く人に関心を示す様子はなく、勝手に過ごしています。
多分、猫を飼っている人の多くはそれが心地よいのだと思います。
著者は自分も含めて、猫を愛する思索家の具体的な話を取り上げながら、若干端折って大胆な書きぶりでありつつ、人間を長年悩まし続けている哲学や倫理、愛、死、人生について、著名な哲学者や小説家の考えや言葉などを猫の生き方との対比で引用している哲学者のようなエッセイのようなものになっています。
折しも、この本を読んでいる最中に、うちの猫が外に出たまま1日以上帰ってこない(田舎なのでときどき外に出してやるのですが、早い時で10分くらい、遅くても半日くらいで必ず帰ってくる)ということがあり、結構心配してしまって、1日半後くらいに帰ってきたときは、本当にうれしく、意外なほど私の歓心を買っていることに気づいたりしました。

にほんブログ村

にほんブログ村
(ジョン・グレイ著、2021年(原著は2020年)、みすず書房)
なかなか面白い本です。
猫と人間の共棲は、1万2千年前くらいからはじまったらしいけど、人間が猫を飼いならしたというより、猫が人間を手なづけたと言ったほうがよいという。確かに、うちにも猫がいて、撫でてほしいときやおなかがすいたとき、外に出してほしいときには甘えてくるものの、それ以外の時には全く人に関心を示す様子はなく、勝手に過ごしています。
多分、猫を飼っている人の多くはそれが心地よいのだと思います。
著者は自分も含めて、猫を愛する思索家の具体的な話を取り上げながら、若干端折って大胆な書きぶりでありつつ、人間を長年悩まし続けている哲学や倫理、愛、死、人生について、著名な哲学者や小説家の考えや言葉などを猫の生き方との対比で引用している哲学者のようなエッセイのようなものになっています。
折しも、この本を読んでいる最中に、うちの猫が外に出たまま1日以上帰ってこない(田舎なのでときどき外に出してやるのですが、早い時で10分くらい、遅くても半日くらいで必ず帰ってくる)ということがあり、結構心配してしまって、1日半後くらいに帰ってきたときは、本当にうれしく、意外なほど私の歓心を買っていることに気づいたりしました。

にほんブログ村

にほんブログ村