足を消毒するか、あまりきっちり洗わないと蚊が寄って来ない?
昨年の10月末から始まった週一回ペースで京都在住の若き独立研究者、森田真生さんの最新の話題を聴く配信ラジオ「生命ラジオ」からの話題。
足を丁寧にアルコール消毒して菌をある程度なくすと、蚊が寄って来なくなるらしい。それは、足に、人間らしい皮膚常在菌がたくさんいて、それが発する匂いに蚊が反応して近づくために蚊に刺される可能性が高まるということなのだそうです。
森田さんの知り合いの高知の瀬戸さんという農業昆虫学の研究者としてアメリカで13過ごしたのち、地域おこし協力隊として高知県土佐市に移住し、現在も地域の教育に携わっている人は、逆に、自然界にいる微生物が足に残るようにして、人間由来の微生物の匂いだけではないようにしたらいいのではないかという仮説のもと、足を洗うときは石鹸を使わずにガーゼを使うくらいにしたら、実際に蚊に刺されることが減ったそう。
考えてみると、足というのはもともとヒトにとって大地との接点で、(近年でこそ、裸足で外を歩き回ることは少なくなる傾向にあるものの)土地由来の様々な微生物と皮膚常在菌との直接的な交流の場でもあるのでしょう。
足が臭いにおいがするということは、その皮膚常在菌のバランスが崩れてしまっているということだと考えることもできるわけで、靴下や靴によって、本来様々な微生物が行き交う足を閉鎖空間にしてしまって、悪い菌が増殖してしまっている状態といえるのかもしれません。
実際、ネットで調べてみると、足の皮膚常在菌が多様であるほど、蚊が近づかない傾向があるという論文もありました(アルコール消毒によって蚊が来なくなることについては、「ためしてガッテン」というNHKのテレビ番組でも取り上げられていたようです)。
もとに帰って考えてみると、アルコール消毒では、一時的に菌を少なくすることはできても、ネットワークを作って共存し、病原菌などの侵入を防いでいるといわれる皮膚常在菌は、1、2時間もすれば復活するので蚊に対する効果はなくなってしまうという意味では、イタチごっこになってしまうだけなので、皮膚常在菌をいじめて皮膚の状態を悪くするより、いかに皮膚常在菌の多様性とバランスを保つかということのほうが大切なのでしょう。
興味深いです。
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足を丁寧にアルコール消毒して菌をある程度なくすと、蚊が寄って来なくなるらしい。それは、足に、人間らしい皮膚常在菌がたくさんいて、それが発する匂いに蚊が反応して近づくために蚊に刺される可能性が高まるということなのだそうです。
森田さんの知り合いの高知の瀬戸さんという農業昆虫学の研究者としてアメリカで13過ごしたのち、地域おこし協力隊として高知県土佐市に移住し、現在も地域の教育に携わっている人は、逆に、自然界にいる微生物が足に残るようにして、人間由来の微生物の匂いだけではないようにしたらいいのではないかという仮説のもと、足を洗うときは石鹸を使わずにガーゼを使うくらいにしたら、実際に蚊に刺されることが減ったそう。
考えてみると、足というのはもともとヒトにとって大地との接点で、(近年でこそ、裸足で外を歩き回ることは少なくなる傾向にあるものの)土地由来の様々な微生物と皮膚常在菌との直接的な交流の場でもあるのでしょう。
足が臭いにおいがするということは、その皮膚常在菌のバランスが崩れてしまっているということだと考えることもできるわけで、靴下や靴によって、本来様々な微生物が行き交う足を閉鎖空間にしてしまって、悪い菌が増殖してしまっている状態といえるのかもしれません。
実際、ネットで調べてみると、足の皮膚常在菌が多様であるほど、蚊が近づかない傾向があるという論文もありました(アルコール消毒によって蚊が来なくなることについては、「ためしてガッテン」というNHKのテレビ番組でも取り上げられていたようです)。
もとに帰って考えてみると、アルコール消毒では、一時的に菌を少なくすることはできても、ネットワークを作って共存し、病原菌などの侵入を防いでいるといわれる皮膚常在菌は、1、2時間もすれば復活するので蚊に対する効果はなくなってしまうという意味では、イタチごっこになってしまうだけなので、皮膚常在菌をいじめて皮膚の状態を悪くするより、いかに皮膚常在菌の多様性とバランスを保つかということのほうが大切なのでしょう。
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