『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』
『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』(太田啓子著、2020年、大月書店)
弁護士として、離婚事件を多く扱い、セクシャルハラスメントや性暴力被害に遭った人の代理人の仕事などもこなして、加害者としての多くの男性が自分の行動を反省するどころか、開き直って被害者を非難するような態度を取り、その考えを変えさせることの難しさを実感しながら、同時に、小学校6年生と3年生の息子を持つ母親として、日々社会環境から一面的な「男らしさ」「女らしさ」を学びつつある子どもたちがどうやって、社会から性差別をなくしていける社会の構成員になっていけるのかについて考えていること、実践していること、具体的にまじめに書いた本で、育児にかかわるとかかかわらないとか女性男性にかかわらず、多くの人に読んでもらいたいと感じました。
書かれていることはいちいちもっともで、私自身としては、こういう問題については比較的理解しているほうだと思っているのですけど、本当にちゃんと理解しているのかと言われると若干心もとない部分もあります。
私はこの本に書かれている、男性の側の問題(「有害な男らしさ」とか、性差別・性被害の問題など)の変わらなさによる息苦しさが、今日の少子化に関係する根本的なところだと思っていますので、自分の弱さもちゃんと言語化して回りに伝えるとか、日常的な何気ない男女差別的な発言や行動などを少しでもなくしていけるよう心掛け、具体的な行動につなげていきたいと思います。
本文中には大学在学中から、友人と主に女性からの恋の悩みを聞く活動を行っている男性、小学校で具体的に性教育やジェンダー教育に取り組んでいる男性教師、オーストラリアに夫と子どもを置いて主に単身赴任の形で日本でタレント・エッセイストとして活躍する女性との対談も挟まれていて、なかなか面白く、全体として読みやすいです。
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弁護士として、離婚事件を多く扱い、セクシャルハラスメントや性暴力被害に遭った人の代理人の仕事などもこなして、加害者としての多くの男性が自分の行動を反省するどころか、開き直って被害者を非難するような態度を取り、その考えを変えさせることの難しさを実感しながら、同時に、小学校6年生と3年生の息子を持つ母親として、日々社会環境から一面的な「男らしさ」「女らしさ」を学びつつある子どもたちがどうやって、社会から性差別をなくしていける社会の構成員になっていけるのかについて考えていること、実践していること、具体的にまじめに書いた本で、育児にかかわるとかかかわらないとか女性男性にかかわらず、多くの人に読んでもらいたいと感じました。
書かれていることはいちいちもっともで、私自身としては、こういう問題については比較的理解しているほうだと思っているのですけど、本当にちゃんと理解しているのかと言われると若干心もとない部分もあります。
私はこの本に書かれている、男性の側の問題(「有害な男らしさ」とか、性差別・性被害の問題など)の変わらなさによる息苦しさが、今日の少子化に関係する根本的なところだと思っていますので、自分の弱さもちゃんと言語化して回りに伝えるとか、日常的な何気ない男女差別的な発言や行動などを少しでもなくしていけるよう心掛け、具体的な行動につなげていきたいと思います。
本文中には大学在学中から、友人と主に女性からの恋の悩みを聞く活動を行っている男性、小学校で具体的に性教育やジェンダー教育に取り組んでいる男性教師、オーストラリアに夫と子どもを置いて主に単身赴任の形で日本でタレント・エッセイストとして活躍する女性との対談も挟まれていて、なかなか面白く、全体として読みやすいです。
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