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111『カサノバ〜最期の恋〜』2020サロンシネマにて51岩国市出身作家「周防柳氏講演会〜故郷のこと、仕事のこと〜」に参加してきた201129
岩国市中央図書館で開催された周防柳さんの講演会に参加してきました。
親の転勤の関係で小学校4年から高校卒業までを岩国で過ごした周防さん。ほぼ私と同年代という親近感もあり、2年ほど前に最初の作品である『八月の青い蝶』を読んで印象に残っていたので、いつか直接話を聞いてみたいと思っていたところの講演。 冒頭、作家なのでしゃべるのは苦手、と語りはじめたのですが、なかなかどうして興味深く聞くことができました。 小学校から高校にかけての図書館や図書室、読んだ本の思い出を、作家になる遠因になると思われるエピソード(岩国高校出身の芥川賞受賞者のニュースを学校の先生から聞いた話など)などや、父親が借りていた本を勝手に読んで気まずい思いをした話など、同年代として同じ岩国に住んでいた雰囲気を思い出させてくれるような話も。 大学を卒業して、やりたいことが定まらないまま就職して、そこで会社のPR誌を文化雑誌的なものにする提案が受け入れられ、編集プロダクションと仕事をしているうちにバブルが崩壊して雑誌は廃刊となり、編集プロダクションに転職、そしてライターとして取材して文章を書く仕事をするようになって、徐々に作家に近づいていったものの、作家という大きな山の傍らで草引きや穴掘りをしていた、と。 そんなとき、被爆者だった父親が白血病になり、余命いくばくもないときに、それまで語ることのなかった原爆投下当時のことや、陸軍の軍人だった祖父のことについて自ら語ってくれたことをきっかけに、それまでも本を書くとしたら、テーマにしたいと思っていた原爆のことを、父親の話をベースに書く決心がついた、というのが作家になった直接のきっかけだったそう。 そして、そのほかの作品の紹介や、ものかきという職業について感じていることなど、周防さんの人となりを感じることのできるお話でした。 今後とも活躍してほしいです。 ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村
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