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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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762_玉蜀黍(トウモロコシ)の雄蕊の魅力の謎

[2020年07月29日(Wed)]
玉蜀黍は、雄花と雌花が別に咲く雌雄異花で、しかも花の形が全く別でなかなか変わっています。まっすぐ伸びた幹のてっぺんに薄(ススキ)のような雄花がまず咲き(咲きという言い方が適切かどうか別にして)というか雄蕊が出てきて、そのあとおもむろに幹の途中に髭のような雌蕊が出てきます。

雄蕊からは大量の花粉がちょっとした振動や風によって下に落ちていき、それが髭状の雌蕊につくと受粉されるという仕組みです。雄花と雌花が別に咲くのは、他の個体の花粉と雌蕊が受粉して遺伝子を多様にしようとする工夫のようです。

やっかいなのは、雄蕊の花粉が虫たちにとってとても魅力的(においが良くおいしい?)なようで、いろんな虫が集まって来て、中でもアワノメイガという蛾の一種が卵を産んでしまうと、幼虫が幹の髄を食べながら実まで食べてしまって食べられなくなってしまうことです。

無農薬でこの食害を防ぐには、雄花を摘みとってしまう方法しかありません(全体に虫除けネットをかけてしまうという大掛かりな方法以外)。でも、ただ取り去るだけだと、受粉できなくて実らないので、花粉が飛び始めたところで、摘んで、雌蕊が出ている個体に振りかけて受粉してやります。この方法の弱点は、雄蕊の花粉の量自体は結構あって、何株分も受粉できるものの、家庭菜園で10本とか20本とかしか育てていないと、雄花が咲く時期に毎日気を付けて見ていないといけないし、気を付けていても雄花と雌花のタイミングの問題で十分受粉ができないことがあり、歯抜けのような実になってしまうのです(髭一本一本が1個1個の実につながっていて、受粉しないと実ができない)。

200725トウモロコシ雄花.JPG

200723トウモロコシ02.JPG

200723トウモロコシ01.JPG

というようなことはこれまでも書いてはいます。しかし、これって考えると不思議です。玉蜀黍は典型的な風媒花と言って、単純に風で花粉が下に落ちて受粉するのですから、雄花に虫が寄ってくるような魅力的な花粉にする必要はない、というか、逆にアワメイガに食害されて実がダメになってしまうことでしかないからです。

雌蕊の方には蜜など虫にとって魅力的なものなさそうで、実際にあの髭に虫が来ているのを見たことがないので、なおさらです。風でうまく受粉できなかった場合のバックアップとして虫にも受粉してもらう体勢になっていないのですから。

かつては、虫媒花だった名残りなのでしょうか?謎です。


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