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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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612_食害の正体見たり油虫(アブラムシ)

[2019年05月14日(Tue)]
主に「人肌発芽」で発芽させたタネを育苗ポットに移して、半透明の衣装ケースに入れ、昼間は日のあたる軒下に、そして夜間は玄関に入れています。

3月中旬から「人肌発芽」を、そして3月下旬からこの方法で育苗しています。

かれこれ2ヶ月が経過して、朝晩の冷え込みも和らいできたので、そろそろ軒下に出しっぱでも大丈夫でしょう(朝晩でも15℃を越えれば安心な気がする)。

この衣装ケースに入れての育苗期間は、ほとんど食害と言うのを気にしたことはありません。これまでの経験だと、たまに蛞蝓(ナメクジ)が紛れ込んできて、若芽が食べられてしまうことがあります。だいたいそういう場合は、全体的に食害されるというより、特定の近接した苗がやられるので、育苗ポットを取り出したりして注意深く見ると、見つかることがあるので、すぐに外に出してやります。

今回も、1匹だけは見つけたのですが、いつものパターンとちょっと違ったランダムな食害が徐々に広がりつつあるので気になっていました。

190512油虫03.JPG

そして、ついにその原因ではないかと思われることを発見しました。

これまでの経験で、蛞蝓だと思っていたので、上から見たり、ポットの下を見たりしていたのですが、葉の裏を見てみると、小さな黒い点が。

よく見ると、油虫です。油虫は、幹にたくさん取り付いて樹液を吸うだけのイメージだったのですが、丸い咬み後があるので、この部分に栄養が行かなくなって欠けてしまうのだと思われ、状況証拠としては大きい。

190512油虫01.JPG

さらによく見ると、小さな幼虫もそばにいたりします。

190512油虫02.JPG

しかし、油虫は、葉っぱを食べたりするのでしょうか?咬んだところから樹液がでるのを吸うだけなのでしょうか?ウリ系の葉っぱを食べる瓜葉(ウリハムシ)などは明らかにガシガシと食べるのを見たことがあるので確かなのですが、そのあたりはもう少し観察の必要があるかもしれません。

ただ、これ以上葉っぱが欠けてしまうのもいやなので、指でつぶしたり、若芽の出つつある微細な部分は爪楊枝でつついて追い出したりして取り除いてやりました。

衣装ケースは、蓋の開け閉めをするとは言っても、高さがあるので意外と閉鎖空間で、はたけに普通にいる害虫がやってくることはほとんどないので油断していました。

しかし、今年は、記事にも書いたように、春先に烏野豌豆(カラスノエンドウ)に油虫が大量発生し、タネを育苗ポットに移す作業をする庭にも結構烏野豌豆が生えていたので、そこで紛れ込んだのではないかと思われます。意外な伏兵でした。


追記:次の日、あまりありがたくはないのですが、蛞蝓が葉の上を歩いて葉っぱを食べたあとが見つかりましたので写真に撮ってみました。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、左上から右下にかけて、光っている筋が見えると思います。蛞蝓が通った後に粘液が乾いて薄い透明の膜になって残っていて、それが証拠です。


190515ナメクジの通りあと01.JPG

190515ナメクジの通りあと02.JPG

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『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』

[2019年05月14日(Tue)]
『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』
(吉田裕著、2017年、中公新書)

1904日本軍兵士.JPG

民間人を含めて、310万人の日本人が、そして、交戦国だった中国やアジア各地では(正確な統計がないため推計で)2000万人が死んだとされる先の大戦。

実は、年ごとの日本側の戦死者数を公表しているのは、都道府県の中で岩手県しかないという。それでも、9割が1944年以降の犠牲者だと推計されている。

そんな中、著者は戦後歴史学を問い直すこと、「兵士の目線」で「兵士の立ち位置」から戦場をとらえ直してみること、そして、「帝国陸海軍」の軍事的特性との関連を明らかにすること、を目的に本書を書いています。

個別の事例と、より客観的な数値による分析のバランスが若干大雑把過ぎるきらいはありますが、内容的に新書に収めるのが厳しかったのでしょう。

それにも増して、軍人・軍属の戦没者230万人のうち、栄養失調による餓死者と、栄養失調に伴う体力の消耗の結果、マラリアなどで病死した広義の餓死者を合計すると半数に達するとの推計があることや、軍靴などの装備品の劣悪な状況、精神論が横行する中での私的制裁、軍隊の組織的な問題、戦後に残ったさまざまな後遺症についてなど、いかに理不尽な戦いを強いられていたのかということがよくわかります。

私の父は、敗戦の年を高校生くらいの年で迎えています。戦争のことを語ることはなかったのですが、同い年の叔父さんから、父が人間魚雷回天を作る工場で働いていて、戦争がさらに長引けば出撃していた可能性もあったこと、また、「戦艦大和がすごかったと言うけど、当時ガソリンがほとんど残ってなかったのに、あんなものはどうせ役には立たなかった」などと語っていたことを思い出します。

どんどん先の大戦が過去になっていくなか、実際に戦わなければならなかった人たちの立場に立ったこのような本は、多くの人の読まれて欲しいと思います。


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