99『コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方』2018八丁座にて85
『コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方』
(監督:マシュー・エディー、マイケル・ドレリング、90分、2016年、アメリカ・コスタリカドキュメンタリー映画)
2018年、映画鑑賞99作品目にして、劇場での鑑賞85作品目。
今年で10年目を迎えた「食と農の映画祭2018 in ひろしま」での上映作品の一つ。松元ヒロさんのソロライブでも紹介されていて、観てみたかったのでよい機会でした。
コスタリカと言うと、豊かな自然を生かした観光立国の国というイメージで、実際、この映画の中にも豊かな自然も描かれています。
人口約500万の中南米の小国コスタリカは、1948年、軍事予算を医療や教育に充てるとして軍隊を廃止、2018年に国連が発表した「世界で最も幸せな国ランキング」で、世界196カ国中、第13位と、存在感を示している。
軍隊を廃止した経緯から、その後何度も迎えた危機を乗り越えていったこと、しかし、現在他の多くの国のように貧富の差が広がりつつあって、理念どおりに行かない面も描かれています。
イラク戦争当時、政権がアメリカを支持したことを1人の法学部の学生が憲法違反だと訴えて勝訴した話。隣国のニカラグアに軍力で国境の島を占拠されるも、国際法に訴えて解決した話、軍隊によらない平和を各国に提案する姿など、印象に残るエピソードも多いし、何より、軍隊を持たないことが人々の生活に根ざしていて、文化になっていることが伝わってくる。
それにしても、中南米と言えば、アメリカなどの介入などもあって、軍事的に不安定な時期も多いのに、指導者のリーダーシップと国民の支持(国民の9割が軍隊を持たないことを指示しているらしい)があれば、軍隊を持たないことは可能であるということを示してくれていて、とても勇気をもらえる作品です。
この映画を観ると、日本の現状のことを思い起こさずにはいられません。
これまで観て書きそびれた映画の一言メモを。
93『名前』2018横川シネマにて81
(監督:戸田彬弘、出演:津田寛治、駒井蓮、勧修寺保都、松本穂香、114分、2018年、日本映画)
さまざまな名前を語って、偽りの生活をしている男性の元に、ある日彼を「お父さん」と呼ぶ女子高生が現れる。時々あらわれる彼女との不思議な生活が続く中、ある誤解があったことがわかって・・・。
94『死なない子供、荒川修作』2018DVD購入
(監督:山岡信貴、出演:荒川修作、佐治晴夫、ナレーション:浅野忠信、80分、2010年日本映画)
住むことのできる不思議な空間である「三鷹天命反転住宅」やテーマパーク「養老天命反転地」などを作った現代美術家 荒川修作のドキュメンタリー映画。何だかよくわからないけど、刺激的。最近観た『縄文にはまる人々』を撮った監督が、前から気になっている荒川修作さんのドキュメンタリーを撮っているのを知ったので。
95『マイ・プレシャス・リスト』2018サロンシネマにて82
(監督:スーザン・ジョンソン、出演:ベル・パウリー、ガブリエル・バーン、ネイサン・レイン、バネッサ・ベイヤー、98分、2016年、アメリカ映画)
天才なのに(だから?)、人とのコミュニケーションが上手くいかない女性が、セラピストや周りの人の関係の中で、他人との関係を取り戻していく。ありがちな話しながら、細かなエピソードなどが面白く、好きです。
96『日日是好日』2018八丁座にて83
(監督:大森立嗣、出演:黒木華、樹木希林、多部未華子、100分、2018年、日本映画)
樹木希林さんの遺作の一つ前の作品。いい作品だと思うんだけど、想定内というか。習い事と言うのは、人生のアナロジーなんだろうな。
97『地獄の黙示録 特別完全版』2018レンタルにて
(監督:フランシス・フォード・コッポラ、出演:マーティン・シーン、マーロン・ブランド、デニス・ホッパー、202分、2001年(1979年製作のものに約50分を追加再編集)、アメリカ映画)
高校時代に映画館で観て以来、久々に観たのですが、最初の劇場版とは違ってたとは言え、ほとんど覚えていなかった。11月に「読むロバの会」の課題図書『闇の奥』が原作になっているというので、改めて観てみたのです。『闇の奥』は、100年以上前のアフリカでの象牙商人の話、映画は、ヴェトナム戦争の話と舞台は違うものの、ともに西洋人が行ったことの現地での混沌が、描かれています。
98『あん』2018八丁座にて84
(監督:河瀬直美、出演:樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、市原悦子、113分、2015年、日本・フランス・ドイツ映画)
今年亡くなった樹木希林さんの最後の主演作。事前に何も知らずに観たので、意外な展開でちょっとびっくりでしたが、河瀬直美さんの作品の中では、わかりやすい作品だと思う。
今年、樹木希林さんの出演作については、劇場公開された3作品『万引き家族』『モリのいる場所』『日日是好日』と、この作品を観ました。個人的には『万引き家族』が一番おススメです(次点は、『モリのいる場所』)。
100『大平農園 401年目の四季』2018八丁座にて86
(監督:森信潤子、64分、2018年、日本ドキュメンタリー映画)
東京の世田谷に、たどっていくと400年前から続く農家。農薬の恐ろしさを感じて長年有機無農薬で作物を作り続ける。周りの応援を受けながら続く農園の四季を追う。

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(監督:マシュー・エディー、マイケル・ドレリング、90分、2016年、アメリカ・コスタリカドキュメンタリー映画)
2018年、映画鑑賞99作品目にして、劇場での鑑賞85作品目。
今年で10年目を迎えた「食と農の映画祭2018 in ひろしま」での上映作品の一つ。松元ヒロさんのソロライブでも紹介されていて、観てみたかったのでよい機会でした。
コスタリカと言うと、豊かな自然を生かした観光立国の国というイメージで、実際、この映画の中にも豊かな自然も描かれています。
人口約500万の中南米の小国コスタリカは、1948年、軍事予算を医療や教育に充てるとして軍隊を廃止、2018年に国連が発表した「世界で最も幸せな国ランキング」で、世界196カ国中、第13位と、存在感を示している。
軍隊を廃止した経緯から、その後何度も迎えた危機を乗り越えていったこと、しかし、現在他の多くの国のように貧富の差が広がりつつあって、理念どおりに行かない面も描かれています。
イラク戦争当時、政権がアメリカを支持したことを1人の法学部の学生が憲法違反だと訴えて勝訴した話。隣国のニカラグアに軍力で国境の島を占拠されるも、国際法に訴えて解決した話、軍隊によらない平和を各国に提案する姿など、印象に残るエピソードも多いし、何より、軍隊を持たないことが人々の生活に根ざしていて、文化になっていることが伝わってくる。
それにしても、中南米と言えば、アメリカなどの介入などもあって、軍事的に不安定な時期も多いのに、指導者のリーダーシップと国民の支持(国民の9割が軍隊を持たないことを指示しているらしい)があれば、軍隊を持たないことは可能であるということを示してくれていて、とても勇気をもらえる作品です。
この映画を観ると、日本の現状のことを思い起こさずにはいられません。
これまで観て書きそびれた映画の一言メモを。
93『名前』2018横川シネマにて81
(監督:戸田彬弘、出演:津田寛治、駒井蓮、勧修寺保都、松本穂香、114分、2018年、日本映画)
さまざまな名前を語って、偽りの生活をしている男性の元に、ある日彼を「お父さん」と呼ぶ女子高生が現れる。時々あらわれる彼女との不思議な生活が続く中、ある誤解があったことがわかって・・・。
94『死なない子供、荒川修作』2018DVD購入
(監督:山岡信貴、出演:荒川修作、佐治晴夫、ナレーション:浅野忠信、80分、2010年日本映画)
住むことのできる不思議な空間である「三鷹天命反転住宅」やテーマパーク「養老天命反転地」などを作った現代美術家 荒川修作のドキュメンタリー映画。何だかよくわからないけど、刺激的。最近観た『縄文にはまる人々』を撮った監督が、前から気になっている荒川修作さんのドキュメンタリーを撮っているのを知ったので。
95『マイ・プレシャス・リスト』2018サロンシネマにて82
(監督:スーザン・ジョンソン、出演:ベル・パウリー、ガブリエル・バーン、ネイサン・レイン、バネッサ・ベイヤー、98分、2016年、アメリカ映画)
天才なのに(だから?)、人とのコミュニケーションが上手くいかない女性が、セラピストや周りの人の関係の中で、他人との関係を取り戻していく。ありがちな話しながら、細かなエピソードなどが面白く、好きです。
96『日日是好日』2018八丁座にて83
(監督:大森立嗣、出演:黒木華、樹木希林、多部未華子、100分、2018年、日本映画)
樹木希林さんの遺作の一つ前の作品。いい作品だと思うんだけど、想定内というか。習い事と言うのは、人生のアナロジーなんだろうな。
97『地獄の黙示録 特別完全版』2018レンタルにて
(監督:フランシス・フォード・コッポラ、出演:マーティン・シーン、マーロン・ブランド、デニス・ホッパー、202分、2001年(1979年製作のものに約50分を追加再編集)、アメリカ映画)
高校時代に映画館で観て以来、久々に観たのですが、最初の劇場版とは違ってたとは言え、ほとんど覚えていなかった。11月に「読むロバの会」の課題図書『闇の奥』が原作になっているというので、改めて観てみたのです。『闇の奥』は、100年以上前のアフリカでの象牙商人の話、映画は、ヴェトナム戦争の話と舞台は違うものの、ともに西洋人が行ったことの現地での混沌が、描かれています。
98『あん』2018八丁座にて84
(監督:河瀬直美、出演:樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、市原悦子、113分、2015年、日本・フランス・ドイツ映画)
今年亡くなった樹木希林さんの最後の主演作。事前に何も知らずに観たので、意外な展開でちょっとびっくりでしたが、河瀬直美さんの作品の中では、わかりやすい作品だと思う。
今年、樹木希林さんの出演作については、劇場公開された3作品『万引き家族』『モリのいる場所』『日日是好日』と、この作品を観ました。個人的には『万引き家族』が一番おススメです(次点は、『モリのいる場所』)。
100『大平農園 401年目の四季』2018八丁座にて86
(監督:森信潤子、64分、2018年、日本ドキュメンタリー映画)
東京の世田谷に、たどっていくと400年前から続く農家。農薬の恐ろしさを感じて長年有機無農薬で作物を作り続ける。周りの応援を受けながら続く農園の四季を追う。

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