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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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OM-Dが考えさせてくれたこと

[2012年02月10日(Fri)]
2つ前の記事「オリンパスOM−D E−M5正式発表成る」では、表面的なことだけ書いてしまいましたが、そのあとオリンパスのホームページから2月9日のオリンパスライブ「写真家 清水哲郎×OM−D開発者トークライブ」48分の録画を見てしまい、あらためて、仕様などを見返してみて、

マグネシウム合金の堅牢な作り、最大5段階分のボディ内手振れ補正、センサーのゴミを取り除くノイズリダクションシステム、早いオートフォーカス、などなど、私などにとっては明らかにオーバースペックであるさまざまな機能をよくぞコンパクトに収めているなあと感心。

特に、電子ビューファインダーというものについて、ちょっと考え直さないといけないかなあと思っています。私は、野鳥も撮ったりするので、カメラのファインダーを覗いているときには野鳥観察もしている関係上、そのもののディテールがそのまま見える光学ファインダーに勝るものはないと思っていているのですが、電子ビューファインダーというものは、見える絵の解像度は当然光学ファインダーにはかなわないものの、ファインダーを見ながら露出やトーンカーブなどの補正をダイヤル操作するとその結果がそのままファインダー内の像に反映される、つまり、自分が観たいような画面(もちろん制約はあるものの)になるように外界を見ることができるのです。ちょっと説明がむずかしいのですが、ちょっと書いてみると、光学ファインダーでの撮影というのは、現実を直接見ながら画面構成を考えて頭の中でいろいろ想像して写真を撮っていたわけです。しかし、電子ビューファインダーは、その自分が頭の中で想像する部分もある程度反映させて世界を見ながら撮影させてくれるのです。単純な具体例でいうと、風景を見ているとき、夕暮れになって少し暗くなってきても私たちは、自分なりに少し明るく補正して自分が観たいように風景を観たりしています。従来の光学ファインダーでは、その暗さはそのままなのですが、電子ビューファインダーならそれを明るくして見せてくれます(ちょっと単純すぎて面白くない例です)。

OM−Dの電子ビューファインダーは、そういうことがよりスムーズにできるような工夫がなされているような気がします。

ちょっとこれは、またの機会にじっくり考えてみたいです。


『ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学』

[2012年02月10日(Fri)]
『ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学』(森山徹著、PHPサイエンスワールド新書、2011年)


基礎研究というものはこうして取り組まれているんだなあと感心至極。

ダンゴムシに突飛な行動を起こさせるユニークな実験のことは本文に譲るとして、最後のほうに、物言わぬ研究対象である動物に適正な実験結果を出してもらう状況をつくるには、「とことん付き合い」、「顔色をみているうちに」わかってくるというアナログなアプローチ(相手を傷つけずにひたすら待つこと)が大切であることを書いていたり、

「動物の行動をついつい「擬人化」して考えてしまうために、その行動が発現した原因を、安易に知能や知性というものに帰してしまいがちだ」と警告を発している一方で、「心は発達した大脳にのみ宿るという考え方には賛成できない」としている点など、なかなか慎重
な研究姿勢に好感が持てます。

ダンゴムシのほかにも、大きな社会をつくらない南の海岸に住むミナミコメツキガニにうまい具合に未知の状況をつくってやったら、社会をつくるのではないか、そうなったときにその成果が、私たちの社会を見直すきっかけになるのではないか、と日々実験の構想を練っていたりしていて、今後の研究成果が楽しみです。

ただ、未知の状況に対して予想外の行動を起こす個体がいることが、自律的に(自らが選んで)行動を起こしているという証拠で、そこに心があるという仮説には、賛成しかねます。何とか生き延びるために、いろんな個体がいるように、遺伝子はあえてゆるく仕組まれているだけなのではないか、と思ったりするからです。

「心の科学」というのはキャッチコピーとしてはいいのですが、現段階では本書で語られている研究は、本文の中でも触れられている動物行動学の範疇なのではないかと感じました。


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