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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』

[2010年06月29日(Tue)]
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(ドキュメンタリー映画、1999年、監督:ヴィム・ヴェンダース)


キューバのことが出たので、ついでに。

キューバというと、思い出すのはこの映画。アメリカのギタリスト、ライ・クーダーさんがキューバを旅したときに、キューバ国外ではほとんど知られていなかったミュージシャンたちとセッションを行ったのがきっかけとなって製作された同名のアルバムが元になり、ライさんがキューバを再訪した様子や、キューバでの日常生活、そして、最終的にカーネギーホールで彼らが公演をするまでを追っています。特別劇的なストーリー展開があるわけではないものの、出てくる老人(失礼?)がみんな魅力的で、年を取るのも悪くないなあ、とそこはかとなく思わせるような、やんわり元気になる、私の好きな作品です。


『世界がキューバ医療を手本にするわけ』

[2010年06月29日(Tue)]
『世界がキューバ医療を手本にするわけ』(吉田太郎著、築地書房、2007年)


長野県農業大学校に勤める吉田太郎さんが、正月休みや5月の連休を利用してキューバに取材して書き上げた本。

6月5日に岩国で行った、『松元ヒロソロライブ』の中で、ヒロさんがピースボートで中南米を訪問した話の中で<軍隊を何万人も派遣している国がある一方で、キューバは海外に3万人も医師を派遣している>と話していたことが印象に残っていたので目にとまったのです。

吉田太郎さんは、同じ築地書房で『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』という、やはりキューバの本を書いていて、ソ連が崩壊して、それまでの支援がなくなって急激に経済が危機的状況に陥ったキューバの都市で、空き地やポットを利用して食料を作って乗り越えていった過程をレポートしていて興味深かったのですが、こちらは自身の専門分野。

今回の本は、自分でも「医療についてはズブの素人」と語る著者が、医学を学んだことがあり、日本に留学経験もある元在日キューバ大使館に勤めていたバヨナさんの通訳などについての全面的な協力により完成したようです。

最初に、世界各国の一人当たりの所得と、乳幼児死亡率の相関図が示され、全体としては所得が高いほど死亡率が低くなっているという相関がみられるのに、キューバはアメリカより圧倒的に所得が低いのにアメリカよりも死亡率が低くなっているということからはじめています。

その背景には、ホーム・ドクター制を徹底し、ソーシャル・ワーカーを配備し、ソーシャル・キャピタルと呼ばれるコミュニティ内の人間関係の絆を強めることによって、予防医療を進める一方で、ハイテク化と代替医療を同時に進めるなど、国策として医療に取り組む姿勢があることを解説してくれています。

災害地などに医師を送る制度も確立しているので、万単位の医師を海外に派遣しています。キューバでは医師でも決して給料が高いわけではないので、海外に行けば、給料のよりよいそこの国に亡命してもよさそうなものですが、それほど多くない(いることはいるらしい)のは、教育(医療に対して使命感を持つような教育?)に負う部分が大きいのかなと思います。海外への医師派遣は、アメリカからの経済制裁を受けているキューバの海外へのアピールの部分もあるのでしょうが、それを差し引いても、実際に国際社会に貢献しているというのは素晴しいことだと思います。

全体的に駆け足で、消化不足気味なところを感じますが、こういう取り組み方もあるのだという例として考えさせられます。



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