原子力発電所のこと
2つ前の記事で原子力発電所のことが出たので思い出したことを。
二十数年前に大学に入ったとき、私は工学部環境工学科でしたけど、原子力工学科というのもあって、そこに入った同級生が、授業の最初に教授から、「これからは原子力発電所はあまり作られないかもしれないけど、今ある発電所のメンテナンスがあるから仕事はしばらくあるだろう」みたいなことを言われてショックを受けていました。
調べてみると、世界に500基くらいある原子力発電所のうち約1割の55基(17箇所)が日本にあるようです。
財団法人 日本原子力産業協会のホームページには、「世界の運転中原子力発電所の設備容量推移」というグラフがあって、1969年(40年前)からの世界の原子力発電所の発電容量の推移がその内訳(主な国)とともにわかります。開発当初は急激に伸びていますが、1990年ごろにはその伸びが落ちていますので、最初に書いた教授の話もある程度うなずけます。ちなみに、アメリカが圧倒的に1位で、フランス、日本と続き、その3国で半分以上を占めています。
原子力発電所は、大規模な設備、最先端の技術、未確定な放射性廃棄物の最終処分方法(それに伴うコスト)、天災や人為的なミスによる事故が起こった場合のリスクなど、トータルで見たときのコストから言って、必ずしも効率的でないということもあるのでしょうか。
実際、阪神大震災のときなど、大規模な下水道の復旧に時間がかかったのに比べ、個別の合併浄化槽の復旧が早かったなど、全般的にリスク管理の意味からも小規模分散型が求められているし、電力でいえば、これまでの独占から「自由化」がはじまったことから、企業などが自分で発電するということも可能になってきて(極端な例ではガスによる自家発電というのもありますし、太陽光発電や風力発電も普及してきました)、大規模な発電所をどんどん建てるような時代ではなくなってきているのではないでしょうか。
二十数年前に大学に入ったとき、私は工学部環境工学科でしたけど、原子力工学科というのもあって、そこに入った同級生が、授業の最初に教授から、「これからは原子力発電所はあまり作られないかもしれないけど、今ある発電所のメンテナンスがあるから仕事はしばらくあるだろう」みたいなことを言われてショックを受けていました。
調べてみると、世界に500基くらいある原子力発電所のうち約1割の55基(17箇所)が日本にあるようです。
財団法人 日本原子力産業協会のホームページには、「世界の運転中原子力発電所の設備容量推移」というグラフがあって、1969年(40年前)からの世界の原子力発電所の発電容量の推移がその内訳(主な国)とともにわかります。開発当初は急激に伸びていますが、1990年ごろにはその伸びが落ちていますので、最初に書いた教授の話もある程度うなずけます。ちなみに、アメリカが圧倒的に1位で、フランス、日本と続き、その3国で半分以上を占めています。
原子力発電所は、大規模な設備、最先端の技術、未確定な放射性廃棄物の最終処分方法(それに伴うコスト)、天災や人為的なミスによる事故が起こった場合のリスクなど、トータルで見たときのコストから言って、必ずしも効率的でないということもあるのでしょうか。
実際、阪神大震災のときなど、大規模な下水道の復旧に時間がかかったのに比べ、個別の合併浄化槽の復旧が早かったなど、全般的にリスク管理の意味からも小規模分散型が求められているし、電力でいえば、これまでの独占から「自由化」がはじまったことから、企業などが自分で発電するということも可能になってきて(極端な例ではガスによる自家発電というのもありますし、太陽光発電や風力発電も普及してきました)、大規模な発電所をどんどん建てるような時代ではなくなってきているのではないでしょうか。