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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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11キュウリの葉芽欠きと摘心

[2008年06月29日(Sun)]
キュウリを育てるときのポイントには2つあります。

一つは、ふたば(最初に出てくる葉)の所から5、6番目(5、6節といいます)までの葉と芽やつるはすべて取ってしまう(摘除といいます)こと。これは、土に近い位置の葉や花は虫に食べられやすいし、食べられた傷口から雨の跳ね返りなどで病害菌が入りやすいのを防ぐためだと思われます。要は根元から30cmくらいは、すっきり何もなくしてしまう。

二つ目は、先へ先へと伸びている部分(成長点)をうまく摘んで(摘心)勢いを維持してやるということ。伸ばし放題にしてやると、栄養が分散してしまい、そこここで小さな実ができてしまい、あっというまに燃え尽き症候群のように枯れてしまいます。

この摘心のやり方は、解説本などにあって、主茎は第22〜25節で摘心し、第6〜20節までの子づるは第1、2節で摘心。などとありますので、最初はそれにしたがってやってみるといいと思います。しかし、慣れてくると、要は全体を見渡して木の勢い(草の勢いと書くべき?)が衰えないようバランスよく摘心してやればいいのです。慣れると楽しいです。うまくやると1本のキュウリから100本採れるといいます(目標ですが難しい)。

それと、忘れていけないのは、摘心や摘除するときには決してはさみは使わないこと。清潔な手指で行います。指よりはさみのほうが清潔な感じがしますけど、生き物の表面(指のことです)というのは、いろんな菌がありながらも、バランスがとれていて、その菌たちが摘心した傷口についても極端に悪い菌が繁殖しないからではないかと思うのです。逆にはさみなどの無機物の表面は、悪い菌が付いていた場合それを抑制することができないのではないかと思うのです。清潔とはどういうことか、という話になってしまうのですが、長くなるのでまたの機会に。

12スイカ畑にミズナ?

[2008年06月30日(Mon)]
春にほったらかしにしていたミズナにとうが立ってきれいな花が咲き、その美しさを充分堪能したあと、そのほかの花や草などと一緒にスイカ畑で野焼きをしました。

はたけ作りでは恒例の行事です。草などの残渣を処理できて、はたけに肥料として草木灰をまくことができるという一挙両得の。

そのうち、スイカを植える前に、スイカ畑には雑草が生えてくるのですが、雑草に混じって見慣れた苗が、と思っていたら見る見るうちにミズナになりました。

花が咲いたあとに実ができていて、それも一緒に焼けたと思っていたら、こぼれた実から復活していたのでした(こういうのを実生〔みしょう〕といいます)。

たくましいものです。まわりの雑草だけ取って、残している実生のミズナは、現在我が家の朝の味噌汁の具になったりしています。

13芋づる植え

[2008年07月01日(Tue)]
数年前から、冬になると、知り合いの土地で、子どもたちと、子どもたちにとってはおじいさんおばあさんの年代の団体の協力を得て、焚き火遊びをしています。

その焚き火遊びのときに行うヤキイモ用のサツマイモを自前で調達できないかと、地域に公募して、運よく見つかった土地で3年前から子どもたちと芋作りをしています。今年も6月8日に芋づる植えを行いました(今年の写真はないので、去年の様子です)。


最近では休耕田も目立つので、きっと趣旨を説明したら申し出てくれる人がいるだろうと思っていたら、2件の申し込みがあり(条件のいいほうをお借りすることになりました)、ともに高齢の一人暮らしの方で、他の人に作ってもらっていたのだけど、作ってくれていた人も高齢でもうできなくなったので、次の年からは荒れてしまうから、子どもたちのためにならと、喜んで提供していただきました。

動いてみると、お金もかからずに解決し、具体的な社会の課題も見えてくるという例だと思います。

お借りした土地は余裕がある広さなので、畑をはじめてみたいという人に部分的に貸してあげて、はたけ交流の輪が広がると言うおまけも付いてきます。

ちなみに、無農薬で行うということは、機会があるごとに(子どもたちへのチラシの中などにも)言っています。そうしないと、今は農薬を使うのが普通なので、善意で農薬を使ってしまう人がでてくるので。

14芋づる植えのタイミング

[2008年07月01日(Tue)]
芋づるはとても乾燥に強いので、5月以降ならいつ植えてもよさそうですが、植えた後に雨が降ってくれると安心なので梅雨の前が便利と思っています。


ここ山口県では山間部でないかぎりは、霜は12月になってからで(サツマイモは寒さに弱い)、サツマイモの収穫は植えてから4ヶ月が目安なので、8月くらいまでは植えても大丈夫という計算になるわけですが、暑すぎるとさすがにきついのかな?

今年は、芋づるも自前で供給できないかと、ためしに借りているはたけの隅に、去年取れたイモを3月下旬に植えてみました。芋づるを作るには、周りをベニヤ板で囲って、ビニールで保温するのだと聞いたのですが、そうするのも面倒なのでそのままにしておいたら、やはり、なかなか芽が出てきません。写真は、芋づる植えを行った時点での生育状況です。

さすがにこれでは、ツルを取って植えることはできません。しかし、7月位に植えるのなら、ビニールなどかけなくても大丈夫そうです。そんな話をしていたら、「昔は7月くらいに植えとったよ」という人もいて。ビニールのない昔は、そうだったのではないかと。

今は、結構いろんな人がはたけ作りをしていて、にわか作りの人たちって、どんどん流行を追ってしまう傾向があるような気がする。極ワセサツマイモなんかもあって、早めに植えるので、園芸店もそれにあわせて早々と芋づるを扱わなくなったりするんですよね。いくら地球温暖化といったって、それほど極端に気候が変わっているわけではなくて、毎年の季節の変化に合わせて、その季節に合う野菜をのんびり作ればいいのにって思うのは、私だけ。

タイミングがいいと虫も付きにくいですよ。無理な時期に作ろうとするから、農薬もより必要になったりするのではないかと思います。自然をコントロールするのではなくて、季節の変化を楽しみながら、自然と折り合っていくのが農業だと思うのですが。

15バジルの花

[2008年07月02日(Wed)]
2、3年前にバジルを苗で育てたことがあるのですが、今年はタネから育ててみることにしました。
5月中旬に植えて、芽が出たところの写真です(よく見ると真ん中あたりにアリさんがいます)。

なかなかかわいらしいでしょ。
そして、同時に苗も植えてみたのですが、苗のほうは、現在花盛り。小さいけど美しい花です。

バジルは何といっても、ペペロンチーノ風のスパゲティにどっさり入れるとおいしいですよね。畑から摘んだばかりのバジルの香りはたまりません。
タネから植えたバジルも大きくなってきたので、楽しめそうです。

16ネギの芽生えの不思議

[2008年07月04日(Fri)]
ネギはいろいろと不思議な植物です。

まずは、芽生えから。

ネギは双葉でなくて、1本の芽で生えてきます。
そして、土の中から出てくるときに、やはり、1本より2本のほうが力が出せると思ったのでしょう(なぜ、そんなことがわかるのでしょう?)。芽が折りたたまれた形ででてくるのです。

そして、地上に出きったら、おもむろにじっくり(何日かかけて)折りたたんだ部分をまっすぐに伸ばします。

たまたま、その様子が、手前からわかるように芽生えてくれているネギたちがいたので写真に撮りました。手前から左手奥に下がるにしたがって、だんだん頭を上げていて連続写真みたいになってるでしょ。

17ネギの種づくりの不思議

[2008年07月05日(Sat)]
まずはこの衝撃映像から。

春になると、ネギにはいわゆる葱坊主といわれる花ができて、そこに種ができ、そのうち周りにばらばらと落ちます。

ところが、種類によっては、花が咲いて、

その後に、(多分種ができて)その場で芽が出ちゃうネギもあるのです。

これを上の部分だけとって、植え替えてやると、またネギが収穫できるのですが、そこで最初の写真になります。花から種になって、芽が出て、そしてその先からまた花ができて、種がきて芽が出てる。さらにその先までは行きませんでしたけど。すごすぎません?

18有機無農薬という当たり前1

[2008年07月05日(Sat)]
ここらでちょっと、有機無農薬ではたけをすることについて簡単にちゃんと書いておきます。
私は、二十年近く農薬と化学肥料を使わずにはたけをつくっています。それらの必要を感じたこともほとんどありません。

まず、有機というのと無農薬というのは、区別されていない場合があると思いますので、区別しておきます。

@有機(農法) 
化学肥料を使わず、コンポスト(生ゴミを腐らせたもの)や油粕(大豆油を絞った残り)、牛糞や鶏糞を発酵させたものなど、生物に直接由来する肥料のみを使ったはたけづくり。(肥料を使わない無施肥のものも一応これに含まれる?)

A無農薬(農法)
除草剤や殺虫剤などの農薬を使わないはたけづくり。(木酢酸などを殺虫剤的に使うのはあり?その効果のほどはよくわかりません)

とりあえず、@の有機(農法)について。
これは、土づくりの話になります。私が肥料として使うのは、
(1)コンポスト
(2)油粕
(3)牛糞堆肥
この3種類になります。

(1)コンポスト
台所から出る生ゴミは、けものの骨(鳥の骨や豚の骨など)と貝殻以外は全て腐らせてはたけに還します。魚の骨は硬そうなものでも影も形もなくなってしまいます。より具体的には、勝手口にふたのできるバケツを2つ用意し、日常的には生ゴミをそこにためていき、1〜2週間に一度、はたけの端に設置した大き目の2つのコンポストのどちらかにどんどん入れていきます。一方がたまりきると、もう一方に入れていき、両方ともたまると、最初に入れていたほうのコンポストの中身がある程度熟成してかさも減っているので、それをスコップではたけの何箇所かに分けて埋めます。ただ、完全に熟成しているわけではないので、生めたところに間違って種や苗を植えないように目印(笹竹の古い切れ端など)をします。
こうして、生ゴミをすべてはたけに還すと、結果として家庭から出る可燃ごみは通常週に1度(私の住んでいるところでは可燃ごみの回収は週2度です)、しかも小さな袋で済みます。

(2)油粕
まあまあ日常的に使うのですが、苗の近く(近すぎると根に悪いと思われるので、十数センチくらいは離す)に少しくぼみをつけてそこにかるく一つまみ入れます。2〜3週間に一度やったりやらなかったり。じんわり腐っていって、肥料になっていくように思われます。

(3)牛糞堆肥
以前は、安い鶏糞堆肥も使っていたのですが、鶏に与える配合飼料には抗生物質などの薬も入っていて、それが糞にも含まれているのであまりよくないという話を聞いて使わなくなりました。一袋100円を切ったりすることもあって値段が魅力なのですけど。その点、牛は草食で、胃の中でよく発酵していてそれが糞としてでてくるので、理想的だとのことなので利用しています。抗生物質の問題などはある程度あるのでしょうが。

(4)その他
苗の周りにマルチとして庭の剪定残渣や草取りをした草などを置いたり、抜いた草をはたけの端に穴を掘って埋めたりします。それが腐って堆肥になったり、採り終わった野菜の枝や抜いた草をためて乾いたものを時々焼いて草木灰にして、種を植えるときなどに撒いたりします。冬に焚き火遊びしたときにできる草木灰も取っておいてはたけに還します。

というわけなのですが、なぜ、化学肥料を使わないかと言うと、化学肥料は、大雑把に言うと、私たちがわかっている範囲での有用成分を工場で作ったものだと言えます。それはいわゆる有機肥料にも含まれていて、その成分自体は問題ないと思われますが、私たちが知っているその成分のみであるというところが問題なのではないかと思うのです。通常は、いろんな成分が渾然一体となって、それらが絡み合っていろんな効果をもたらしていると思われるのですが、それのみにすると、濃度が高くなって、土の中にあるいろんな微生物やミミズが死んでしまう。いろんな微生物やミミズが、土の中や表面にある葉っぱやくずなどを分解したり、食べたりして、じんわりと野菜にとって有用な成分が土の中にできてくる自然のシステムが壊れてしまうのです。それを繰り返すうちに、化学肥料を使うしか方法がなくなってしまう。

というか、自然のシステムをちゃんと利用するほうが(若干手間はかかるものの)安上がりですから。

Aの無農薬については、また後で。

19有機無農薬という当たり前2

[2008年07月05日(Sat)]
前回に続いて、有機無農薬の話を。

A無農薬(農法)について。
農薬は使ったことがないので、実はよく知らないのです。
多分、大雑把に言うと、除草剤と殺虫剤と殺菌剤になるのではないかと思われます。
草を殺し、虫を殺し、病原菌を殺す。
今は、昔に比べたら農薬の毒性は減ってきているとは思います。だけど、毒は毒。使わないに越したことはないはず。私の場合、趣味でやっている範囲で、農薬を使う必要を感じたことは今までありません。

あえて言うなら、トウモロコシかな?ズイを食べる虫がいて、結構よく取り付かれて、全滅になったことがあります。でも、趣味なのだから、そういう失敗があってもいいのではないでしょうか?薬で根絶やしにするのではなく、それよりも、もしかしたら、ここのこういうところを気をつけたら被害が最小限にできるとかという工夫をして折り合える点を見つけるほうがずっと楽しいですよ。前にも書いたように、夏には葉物は作らないようにするとか。

それより気になるのは、大方の量販店に農薬や化学肥料が普通に売られているので、多くの人は、何の疑いもなく、普通に使っているように思われます。実は、使わなくてもそれほど困らないにもかかわらず。

苗が、育たなかったりすることもありますが、それは、むしろ、土づくりがしっかりしていなかったとか、時期が早すぎたとか、実は、農薬以前に問題がある場合があると思われるのに、薬に頼るはたけづくりは、そういう自然との付き合いを、排除してしまうのではないかと思います。

例えば時期でいえば、昔からの知恵に新月のときに種をまくと虫が付きにくいとかいうことがあったりします。それは私は、結構疑わしいと思っています(試したことがあります)が、同じ場所に植えても、時期によって虫がつきやすかったり、付きにくかったりしますので、けっこう重要なポイントだと思います。どういう時期がいいのか、と聞かれるとよくはわからないのですけど(時期をずらすとちゃんと育つことがあるということはわかります)。

それと、カボチャやキュウリなどは苗が小さいときには、葉っぱが全部なくなってしまうほど虫に食べられてしまうことがありますが、その後、だんだん食べられなくなって、結局普通に育つこともよくあります。野菜と虫にも、何らかの折り合うポイントがあって、うまくいけば、それ以上にお互いに踏み込まないということもありそうです。もちろん、時間が取れるときには、手で虫取りもします。

おいしい野菜というのは、ある意味、虫などに食べられることを防ぐ機能である苦味とか辛味とかを少なく改良している部分があるのですから、人間が手助けしてやらないといけないのでしょうから。


20質量転換の法則?はたけの場合

[2008年07月05日(Sat)]
はたけづくりにおいて、有機無農薬に加えて(それに関連して)もう一つ大切だと思うことを書いておきます。

というのも、最近日本財団コミュニティサイト カンパンのブログの中で少し気になっている(共感できる記事が多い)『R-Youブログ』の「努力直線と成長曲線」という記事のコメントに“量より質への転換”という言葉があって、思い出したので。

はたけで言えば、例えば、耕す面積が増えると耕運機を使わないとできなくなります。つまり、ある程度の面積を超えると、自分でのんびり世話をする範囲を超えてしまう。そこが量によって質が変わってしまう部分に当たります。

要するに、個人でやるはたけと、仕事(個人で仕事ほどやらないといけない人もいますが)などで行うはたけでは質の面で違ってしまうと言うこと。農薬や化学肥料も、多くの面積でやっていると使うのもやむをえなくなる場合もあると思います。しかし、逆に言うと、個人の趣味の範囲でやるはたけまで、そういったやり方にあわせることはないと言うことです。

趣味でやるのですから、草取りのときの草いきれや虫取りのときの虫をつぶす感覚(これはあんましうれしくない)、いろんな作物の生長の過程、平クワで畝がうまくできたときの喜び、もちろん手で一つ一つ収穫する楽しさ、などなど、五感全体での自然との対話を楽しめばいいのです。農薬や化学肥料で自然と闘うなんて、私に言わせると、もったいなすぎる。そんな楽しみを、このはたけ通信では書いていきたい。いや、本当に楽しいのですから。そして、そういう楽しみ方をするフィールドワーカー(はたけ仕事人)が少しでも増えることが、結果として日本の農業を救うのではないかと、密かに思っているのです。

それは、ちょっと大げさになるけど、既存の大きな組織の限界が、市民活動によって補完されているのと同じのような気がします。仕事とボランティアの違いとも言えます。同じことでも、違った立場でやると、やり方や視点が違う。それが言わば、ベストミックスされることによってこれからのよりよい社会につながっていくのではないかと感じるのです。

かなり、大風呂敷?。

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