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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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自立ということについて 

[2010年08月07日(Sat)]
私は、大学生時代に近所に住んでいたおじさんを月2、3回のペースで介護をしていて、そのときに自立ということについて考えたことを書いてみたいと思います。

そのおじさんは、“自立障害者”と呼ばれていました。普通のアパートに1人で住んでいたのですが、小さい頃脳性マヒになって、移動は車椅子ですし、食事やトイレ、お風呂などあらゆることに24時間介護が必要です。

じゃあどうして暮らしているかというと、1日を昼と夜の2コマに分けて1ヶ月を60コマにわけ、月に1回の介護者のミーティングで誰がそのコマに入るかを割り振って、誰かがいるようにするわけです。いわゆるボランティアというわけですが、当時も今もあまりそういう意識はありません。たまたま近所にそういう手助けの必要な人がいたので行っていたというだけですので。

2人で少し遠くに旅行へ行ったこともあります。普通の感覚で言うと、その人は自立しているとは言い難いようにも思えます。時々そういう介護をしながら、私なりに考えたのは、どういうことかと言うと、重度の身体障がい者の場合、誰にでも目に見える形で人の手助けが必要で、しかもそれが大変な事(?)なので、普通は施設に入って、集中的に管理された中で暮らしています。でも、健常者と言われる人は、誰の助けも必要としていないかというと、そんなことはない。悩みがあれば相談するし、重たい荷物があれば分け合って持っていくこともあります。一人で生きているわけではないので、肉体的にも精神的にも、表面的にはあまり見えない形で何かと助け合っています。言わばそれは当たり前のこと。それでも、私たちは自立していると言います。

身体に重い障がいがあったとしても、24時間誰か時間がある人が介護に入れば、普通のアパートに普通に暮らすことができるし、実際その人はそうしていた。それって、考えてみると、普通の人がアパートに暮らしているのと違わないのかもしれない。

だから、普通と変らないのだということをあえて言うために、“自立障害者”と言っていたのかな、と思ったりしたのです。

自立というと、何でも一人でできることだと安易に考えてしまいそうになります。社会が複雑になってきて、人と人とのつながりが見えにくくなっている今日において、そういう意味での自立をあまり声高に言うと、結果として、あまり人とかかわるな、と言っていることになってしまうのではないか、と気になります。


コメント
詳しく教えて頂きありがとうございますキラキラ 
何らかのサポートを受けながら、独立した生活を送りたいと思っておられる方が多いのに、実現させるためにはあらゆる課題が待ち受けているように思います汗 
Posted by:クローバー  at 2010年08月09日(Mon) 06:02
大学を卒業してからは、近くに住んでいる知り合いから時々安否を聞く程度で、不義理をしていますが、たぶん続けているとは思います。
きっかけは、本当にたまたまで、そういう人が近所に住んでいて、介護が必要だということを友人から聞いて声をかけられたのでやってみようか、という程度なのです。
友人は、障がい者問題関係のサークルに入っていましたが、私は入っているようなそうでもなような中途半端なかかわりでした。
それでも、一人の人とべったり一緒にいて買い物に行ったり映画を見に行ったりというのは、この記事の自立ということを考えることのほかにもいろいろ学ぶことが多かったように思います。
かかわっていた人は、学生だけではなかったので、少しずつでいいのでいろんな人がかかわることができれば、そういうふうに「自立」できる人が増えるのでしょうけど、私は今は特に障がい者関係のことをしているわけではないので、大きなことは言えません。
Posted by:村夏至  at 2010年08月08日(Sun) 21:23
再投稿です。スミマセン汗

大変興味深く読ませて頂きました。ワタシも同じような方との接点を
持とうとしています。このおじさんは、一人暮らしを続けていけたのでしょうか?村夏さんがこの方に関わることになったきっかけも合わせて教えて下さい
Posted by:クローバー  at 2010年08月08日(Sun) 19:06
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