『反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO!』
『反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO!』(伊藤千尋著、集英社新書、2007年)」
アメリカが中南米に百数十年にわたって行ってきたこと(著者はそのパターンを整理してくれているのでそれを、「アメリカなやり方」ということができるような気がする)、そして、今、中南米がなぜアメリカにNOを突きつけているのかがダイジェスト的にわかります、この本を読むと、2001年の9・11テロが、全世界的な「アメリカなやり方」へのささやかな抵抗であるように思えてくるほどです(もちろん、テロはいけないことです)。
民主主義を世界に広めるという大義をアメリカは主張しますが、実際に行っていることは、自分の気に入らない政権を倒すためにゲリラを養成・援助したり、アメリカ人が危険にさらされているからと、直接軍隊を出動したり、自国の利権を守るためになりふりかまわないことをしているのです。
これを読んで、2003年11月に、NHK・BSプライムタイムて放送されたアイルランドのドキュメンタリー番組「チャベス政権 クーデターの裏側」を思い出しました。というか、このドキュメンタリーを友人に勧められて見て、改めて中南米のこともちゃんと知らなきゃと思ったから、この本を手に取ったのでしょう。
ちなみにこのドキュメンタリーは、チャベス政権を取材するためにベネズエラに長期滞在していたアイルランドのクルーが、たまたま起こったクーデターの一部始終を収めることができた貴重なもので、「アメリカなやり方」が克明に記録されていながら、最終的に民衆が理不尽なクーデターを現代の情報機器をうまく利用しながら、覆して、もとの状態にもどすことができたという、勇気を与えてくれるものです。
こんなアメリカの政策に、無批判に相乗りしているように見える日本は、このままでいいのでしょうか?
アメリカが中南米に百数十年にわたって行ってきたこと(著者はそのパターンを整理してくれているのでそれを、「アメリカなやり方」ということができるような気がする)、そして、今、中南米がなぜアメリカにNOを突きつけているのかがダイジェスト的にわかります、この本を読むと、2001年の9・11テロが、全世界的な「アメリカなやり方」へのささやかな抵抗であるように思えてくるほどです(もちろん、テロはいけないことです)。
民主主義を世界に広めるという大義をアメリカは主張しますが、実際に行っていることは、自分の気に入らない政権を倒すためにゲリラを養成・援助したり、アメリカ人が危険にさらされているからと、直接軍隊を出動したり、自国の利権を守るためになりふりかまわないことをしているのです。
これを読んで、2003年11月に、NHK・BSプライムタイムて放送されたアイルランドのドキュメンタリー番組「チャベス政権 クーデターの裏側」を思い出しました。というか、このドキュメンタリーを友人に勧められて見て、改めて中南米のこともちゃんと知らなきゃと思ったから、この本を手に取ったのでしょう。
ちなみにこのドキュメンタリーは、チャベス政権を取材するためにベネズエラに長期滞在していたアイルランドのクルーが、たまたま起こったクーデターの一部始終を収めることができた貴重なもので、「アメリカなやり方」が克明に記録されていながら、最終的に民衆が理不尽なクーデターを現代の情報機器をうまく利用しながら、覆して、もとの状態にもどすことができたという、勇気を与えてくれるものです。
こんなアメリカの政策に、無批判に相乗りしているように見える日本は、このままでいいのでしょうか?