『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』
『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』
(齋藤ジン著、2024年、文春新書)
バブル時代に日本の都銀に入行し、その在り方に疑問を感じてアメリカに渡り、ヘッジファンド向けのコンサルタント業界に飛び込んで、長年お金儲けという観点で世界の動きを見てきた著者による、世界の見方についての本。
ちなみに、ヘッジファンドとは、手元の資金を元手にそれよりはるかに大きな金額を動かして取引をすることだそうで、成功と失敗の落差が激しい、私などからすると全くの別世界の話なのですが、そういう人たちと直接接することのある著者によると、彼らは、勝負そのもの持つスリルという快感と、その裏返しの恐怖・コンプレックスを強烈な動機として、仕事中毒になっている「変な人」(ギャンブル依存症?)なのだそうで、前半はそういった世界について垣間見させてくれます。
それはそうと、この本の主眼は、「大きな政府」が求められる時と「小さな政府」が求められる時は、どちらが正しいというより状況によって世界的に流れがあって、今「小さな政府」を求める新自由主義の流れが終わりつつあって政治が大きな位置を占めてくるようになっている中、日本は、米中対立において、地政学的に重要な位置を占めているため、大きな影響力を持つアメリカにとって強くなってほしい国であるということに加えて、「失われた30年間」の間、重視していた雇用の確保によって抱えていた余剰人員が退職してきたこと、もともと日本では政財官の協力関係があったこと、GDPの7割を占めながら生産性の低かったサービス業が伸びしろとなりえること、格差が比較的大きくないことなど、複合的な理由によって(このあたりは、私は十分は理解できなかった)、日本にとってチャンスなので、とはいえ、そのチャンスにうまく乗れるかどうかは、今後に取り組みにかかっていること、のようです。

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(齋藤ジン著、2024年、文春新書)
バブル時代に日本の都銀に入行し、その在り方に疑問を感じてアメリカに渡り、ヘッジファンド向けのコンサルタント業界に飛び込んで、長年お金儲けという観点で世界の動きを見てきた著者による、世界の見方についての本。
ちなみに、ヘッジファンドとは、手元の資金を元手にそれよりはるかに大きな金額を動かして取引をすることだそうで、成功と失敗の落差が激しい、私などからすると全くの別世界の話なのですが、そういう人たちと直接接することのある著者によると、彼らは、勝負そのもの持つスリルという快感と、その裏返しの恐怖・コンプレックスを強烈な動機として、仕事中毒になっている「変な人」(ギャンブル依存症?)なのだそうで、前半はそういった世界について垣間見させてくれます。
それはそうと、この本の主眼は、「大きな政府」が求められる時と「小さな政府」が求められる時は、どちらが正しいというより状況によって世界的に流れがあって、今「小さな政府」を求める新自由主義の流れが終わりつつあって政治が大きな位置を占めてくるようになっている中、日本は、米中対立において、地政学的に重要な位置を占めているため、大きな影響力を持つアメリカにとって強くなってほしい国であるということに加えて、「失われた30年間」の間、重視していた雇用の確保によって抱えていた余剰人員が退職してきたこと、もともと日本では政財官の協力関係があったこと、GDPの7割を占めながら生産性の低かったサービス業が伸びしろとなりえること、格差が比較的大きくないことなど、複合的な理由によって(このあたりは、私は十分は理解できなかった)、日本にとってチャンスなので、とはいえ、そのチャンスにうまく乗れるかどうかは、今後に取り組みにかかっていること、のようです。
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