• もっと見る

MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

<< 2024年10月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
Google

Web全体
このブログの中
カテゴリアーカイブ
最新記事
PVアクセスランキング にほんブログ村

『人類はどこで間違えたか 土とヒトの生命誌』

[2024年09月26日(Thu)]
『人類はどこで間違えたか 土とヒトの生命誌』
(中村桂子著、2024年、中公新書ラクレ)

2409人類はどこで間違えたのか.JPG

生物を分子の機械ととらえ、その構造と機能の解明に終始する生命科学に疑問を持ち、独自の生命誌を構想して「JT生命誌研究館」の設立に携わり、現在JT生命誌研究館名誉館長の中村桂子さんは、元来楽観的な自分でも最近人間社会がこのまま進んでいいのだろうかと不安に思っていると書いています。

そこであらためて、自らが構想した生命誌に基づく世界観で、まず生命が誕生してからの40億年を振り返り、そして私たち人類であるホモ・サピエンスの20万年の歴史を振り返って、「連続しながら不連続」な「「私たち生きもの」の中の私」という視点を多くの人が持つことの大切さを強調します。

そして、この本のタイトルになっている「人類はどこで間違えたのか」について、1万年前に始まったとされる農耕社会の始まりにあるのだと考えているようで、農耕が始まり、主要作物である穀物は貯蔵が効くために、働かなくてもいい人が生まれ、階級社会や富と権力の集中が始まったのだとしています。

そこで最後の第三部で、最近研究の進んできた生命活動によって作り出された土に注目して、「一人ひとりが楽しく生きることを支える食べものづくり」のため、権力者が支配しやすいような社会を作るのに適した作物を選ぶのでなく、それぞれの地域で、その土地の持つ在来植物の力を生かして食べものをつくるという本来の農耕に帰るということをともに考えていこうと呼びかけています。

科学技術を否定するのではなく、いろんな知見を活かしながら地球環境などの危機をいかに乗り越えていくのかについていろんなヒントに富んだ本です。


にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岩国情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島(市)情報へ
にほんブログ村

コメント
プロフィール

村夏至さんの画像
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岩国情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島(市)情報へ
にほんブログ村
最新コメント
https://blog.canpan.info/nougeiraku/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/nougeiraku/index2_0.xml
月別アーカイブ