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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』

[2022年09月28日(Wed)]
『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』
(成田悠輔著、2022年、SB新書)

2209_22世紀の民主主義.JPG

2000年代に入ってからの20年は、民主主義的な国ほど、経済成長が低迷しているし、コロナ対策もうまくいっていない。ということをデータで示した上で、民主主義の劣化をどうしていくのかという方法論として、「闘争」「逃走」「構想」という韻を踏んだフレーズで順を追って論考を重ねていく(最後の「構想」が一番言いたいこと)。

「闘争」では、既存の民主主義に正面から向き合い、調整や改良を加えることによって解決していこうとする姿勢。しかし、既存の選挙で選ばれた現職政治家が、それを阻むだろう。

「逃走」は、タックス・ヘイブンで資産隠しをするように、既存の国家から逃げ出す方法だが、それは「成功者の成功者による成功者のための国家」でしかないのではと疑問を呈する。

そして、新しい民主主義の「構想」としての「無意識データ民主主義」というアイデアを披露してくれています。要は、みんながあらゆる課題について意見を持っているという仮定に基づいて、それを政党なり政治家に集約して選ぶという現在の選挙制度には無理があるので、日ごろから人々が考えていることを、様々な手段、角度(監視カメラの映像データやインターネットで拾うことのできるデータ)で詳細に集め、それをアルゴリズムによって分析することによって、エビデンスに基づく目的発見や価値判断を行い、課題ごとに最適な政策立案を行わせるというものです。

それを実現するためには、現段階では課題は山積で、例えば、人が作るアルゴリズムやデータには、差別や偏見も入り込むので、公平や平等をどう担保するのかという問題は、大きなテーマとして著者も含めた研究者が研究を進めているらしい。

危険な面が多々あるように感じるし、荒唐無稽な話のようにも思えますが、膨大なデータを集め、分析ができるようになってきている現代において、あまりに劣化の進む社会環境を変革させていく一つの取り組みとして関心があります。


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