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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ』

[2022年04月25日(Mon)]
『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ』
(マーク・チャンギージー著、2020年(原著は2009年)、早川書房)

2204ヒトの目、驚異の進化.JPG

理論神経科学者である著者が、自らがかかわる研究をもとに、ヒトが持っている超人的な視覚能力を、4つのセンセーショナルな章立てで、紹介する興味深い本。

各章のタイトルは、「感情を読むテレパシーの力―カラフルな色覚を進化させた理由」「透視する力―目が横ではなく、前についている理由」「未来を予見する力―目の錯覚が起きる理由」「霊読(スピリット・リーディング)―ヒトが文字をうまく処理できる理由」。

特に第一章は、私が継続して関心を持ち続けている「ヒトはなぜ体毛がほとんどないのか?」(2017年12月15日に中間報告のような記事を書いています)という疑問への答えの一つでもあって面白い。

霊長類のうち、ヒトを含めて色覚を持つ種は、顔に毛でおおわれていない部分を持っており、特に私たちヒトの色覚は、感情や体調によって変化する血流などにより、微妙に色調が変化する皮膚の色を的確にとらえることができるように進化しており、身振りや言葉などのようにはごまかしにくい表現でお互いにコミュニケーションをとっているらしい。

また、目が前面に二つついているのは、通常いわれている立体視ができることより、もともと住んでいた森など微妙に視界を遮る木の葉などがある場所でも、少し離れた両目の視野を補完しあうことによって、少し動くだけで見通しが効きやすいということが多いことであったり、

眼の中に入ってきた情報を脳で処理するのに0.1秒の時間がかかるため、特に動いているものを見るときには0.1秒先の未来を作って見ているし、自らが動いて対象物を把握することが習い性になっているため、動きを感じさせる補助線が入っている静止画を見ると動きを予想してしまって歪んで見えたりするというところに錯視の理由を見出していたり、

私たちは、自然の中に文字みたいなものを見つけるとうれしくなってしまうけど、私たちの視覚は、自然を見るために進化しており、実はあらゆる言語は、自然の中にみられるLやYやXなどの構成単位から作られているという意味では同じであるということを、19に分類したシンプルな形が文字の中に使われている頻度と、同じ形が自然の中でみられる頻度を比較して解き明かしていったりしていて、その追及力に唸らされる。


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