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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『毛 生命と進化の立役者』

[2021年12月28日(Tue)]
『毛 生命と進化の立役者』
(稲葉一男著、2021年、光文社新書)

2112毛.JPG

2017年12月15日に「「ヒトはなぜ体毛がほとんどないのか?」という疑問に関して考えていること(中間報告)」という記事に、その段階でのヒトがはだかである理由について、いろんな本を読んでの簡単なまとめのようなものをこのブログに書いています。

それ以前もでしたが、それ以降も、毛にかんする本を目にすると、ついつい気になってしまいます。

この本は、“毛”とはいっても、細胞に直接できている鞭毛や繊毛といった肉眼で見ることのできない微細な毛(「細胞の毛」)について一貫して研究している研究者による、わかっていることや謎などについて書かれてます。

この「細胞の毛」は単細胞生物にもあり、大雑把に、動かすことによって移動したり、水流をつくりだしたりするものと、まわりの環境を受け取るセンサーの働きをする2種類があって、人間で言えば、のどの内面にあって、異物を排除したり、脳内にあって髄液の循環をつくりだしたり、各種感覚器官のセンサーになったりと、重要な働きをしていることからも、生物の進化の鍵を握っているものとも考えられているようです。

そして、代表的な「細胞の毛」の基本構造は、輪切りにして見たとき、周辺に並ぶ9本と真ん中に2本、合計11本の細い繊維が集まってできており、その分子配列や運動の仕組みがかなりわかっていて、その詳しい解説も興味深い。

「細胞の毛」が9本の細い繊維で作られているという非対称の形になっていること(半分に割ることができない)が、生物の内臓などが非対称になっていることが多いといった進化にかかわっている可能性や、「細胞の毛」の在り方による生物の分類も可能なことなど、目に見えない部分が目に見える部分に大きく影響していることがわかってきているといった基礎研究の面白さの一端を知ることができる。

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