『銀の犬』
『銀の犬』(光原百合著、角川春樹事務所、2006年)
買っておきながら、なかなか読めなかったファンタジー。先週の出張の夜、静かな時間が持てたので読み始めることができ、今日読み終えました。
いいです。
ケルト民族の物語を題材にした、竪琴の音によって、この世に思いを残す魂を解き放つ楽人(バルド)―オシアンと、その相棒―ブランが関わる5つの物語。
人の心って、やっかいで、いとおしい。そういう気持ちの代弁者として、昔から民話には妖精や妖怪などが出てくるんだろうな。
光原さんの作品は、謎解きのようなミステリーの要素を持ち合わせながら、謎解きに重点があるのではなく、あくまで人の気持ちに寄り添おうとしているところがいいのかも、と思ったりします。
ちなみに、『銀の犬』は、既に文庫版もハルキ文庫から出ています(ハードカバーで読むことをお勧めしますけど)。
『時計を忘れて森へいこう』(光原百合著、東京創元社、1998年、文庫版は創元推理文庫)もお勧めです。
買っておきながら、なかなか読めなかったファンタジー。先週の出張の夜、静かな時間が持てたので読み始めることができ、今日読み終えました。
いいです。
ケルト民族の物語を題材にした、竪琴の音によって、この世に思いを残す魂を解き放つ楽人(バルド)―オシアンと、その相棒―ブランが関わる5つの物語。
人の心って、やっかいで、いとおしい。そういう気持ちの代弁者として、昔から民話には妖精や妖怪などが出てくるんだろうな。
光原さんの作品は、謎解きのようなミステリーの要素を持ち合わせながら、謎解きに重点があるのではなく、あくまで人の気持ちに寄り添おうとしているところがいいのかも、と思ったりします。
ちなみに、『銀の犬』は、既に文庫版もハルキ文庫から出ています(ハードカバーで読むことをお勧めしますけど)。
『時計を忘れて森へいこう』(光原百合著、東京創元社、1998年、文庫版は創元推理文庫)もお勧めです。