『料理と利他』
『料理と利他』(土井善晴・中島岳志著、2020年、ミシマ社)
ミシマ社が2020年5月からスタートしたオンラインイベント、「MSLive!」を、書籍化した「MSLive! BOOKS」シリーズの一冊。
料理人の土井さんは、テレビで時々見かけて面白いこと言っているなあと思っていたし、愛聴している森田真生・生命ラジオでも取り上げられていたので思わず購入。
これ、単純に面白いです。私自身が料理が好きだからということもあるのでしょうが、土井さんの料理に対する考え方が、その背景にある自然観とか、人間と自然とのかかわりとかが共感できるからなんでしょう。
プロの料理人を目指して家庭料理を下にみていた土井さんが、「淡々と真面目に仕事をすること、自分が生活するということで、美しいものはあとからついてくる」といった河井寛次郎さんらによる民藝(運動)に出会って家庭料理は民藝だと思ったこと、ハレ(非日常)とケハレ(日常)の料理やそれを盛る器や盛り方の違いなどいちいちうなずいてしまう。
中には、日本料理には「混ぜる」という考え方があまりなくて、基本は「和える」(均質になるまで混ぜてしまうのではなく、美しいハーモニーを出しているところでやめることで、いろんあ味わいが楽しめるし、無駄な水分が出たりしなくて雑菌が繁殖しにくい)のだということなど、あまり考えたことのなかったことも語られていて、ちょっと、料理に対する考え方が変わったりもしました。

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料理人の土井さんは、テレビで時々見かけて面白いこと言っているなあと思っていたし、愛聴している森田真生・生命ラジオでも取り上げられていたので思わず購入。
これ、単純に面白いです。私自身が料理が好きだからということもあるのでしょうが、土井さんの料理に対する考え方が、その背景にある自然観とか、人間と自然とのかかわりとかが共感できるからなんでしょう。
プロの料理人を目指して家庭料理を下にみていた土井さんが、「淡々と真面目に仕事をすること、自分が生活するということで、美しいものはあとからついてくる」といった河井寛次郎さんらによる民藝(運動)に出会って家庭料理は民藝だと思ったこと、ハレ(非日常)とケハレ(日常)の料理やそれを盛る器や盛り方の違いなどいちいちうなずいてしまう。
中には、日本料理には「混ぜる」という考え方があまりなくて、基本は「和える」(均質になるまで混ぜてしまうのではなく、美しいハーモニーを出しているところでやめることで、いろんあ味わいが楽しめるし、無駄な水分が出たりしなくて雑菌が繁殖しにくい)のだということなど、あまり考えたことのなかったことも語られていて、ちょっと、料理に対する考え方が変わったりもしました。

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