CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

<< 2020年08月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
Google

Web全体
このブログの中
カテゴリアーカイブ
最新記事
PVアクセスランキング にほんブログ村

『日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語』

[2020年06月28日(Sun)]
『日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語』
(竹下大学著、2019年、中公新書)

2005日本の品種はすごい.JPG

単純に植物や野菜関係の本は好きなのですが、個人的に種苗法のことについて考えつつある中で、実際に育種ビジネスにかかわっている人の書いている本ということにも興味を持ったので手に取ってみました。

著者は、キリンビールに入社して観賞用の花の育種に携わり、現在は一般財団法人食品産業センターに勤務している竹下さん。

本書では、ジャガイモ、ナシ、リンゴ、ダイズ、カブ、ダイコン、ワサビの7種の作物について、1章ずつ割いて、それぞれの、主に日本でどういうふうに品種改良が行われてきたかについて書かれていて興味が尽きません。

書くと長くなりそうなので、印象に残ったことを少しだけ書いておくと、

ありとあらゆる植物の育種し、800とも1000ともいわれる品種を育成したといわれるアメリカのルーサー・バーバンクさんは、同時代に生きていたトーマス・エジソンさんとヘンリー・フォードさんとともにアメリカの三大発明王と称えられながら、今日あまり知られていないのは、他の二人の発明品は特許で保護され、お金儲けをしたのに対して、植物の品種改良方法や新品種がアメリカの特許法で保護されるようになったのは、バーバンクさんが亡くなって4年後の1930年になってからだったこともあるらしい。その後、西欧では育種家の地位が向上したが、日本ではあまり注目されていないとも。

交配するそれぞれの親のいいところ(病気にかかりにくいとか、おいしいとか)を併せ持つものの、それからタネを取ると、いろんな特徴が出てしまうのでタネをとる意味がなくなってしまうF1品種は、自家採種ができないため批判されることも多いが、F1品種の発明によって、野菜の生産量などがアップしたし、育種家は親となる地道に育てられた固定種の大切さを知っているらしい。

著者は、育種家(ブリーダー)の立場から、今日の種苗法改正の動きには賛成のようで、次のような文章が出てきます。
「しかし欧米先進国と比較すると、日本の品種権保護への対応は遅れているし、ブリーダーの地位向上も不十分である。農林水産省がこれまでになく積極的にサポートし始め、ついには新品種の海外持ち出しを規制し、刑事罰を課す種苗法の改正案をまとめた現在の動きは歓迎したい。」
そういう面は、特に種苗法の改定を肯定する人からよく語られるように思います。

最後に紹介してある山葵(ワサビ)は、独活(ウド)、山芋(ヤマノイモ)、蕗(フキ)、三つ葉(ミツバ)、茗荷(ミョウガ)などとともに、数少ない日本原産の食用植物で、品種改良と共に、育成環境が大きく影響してくるのでなかなか難しいらしい。

折しも、2020年4月から山口銀行関連の山口ファイナンシャルグループが株式会社バンカーズファームという会社を立ち上げて、岩国市の錦町向峠で従来から地元では育成されている「畑わさび」の生産に取り組み始めていて、特に興味を持って読むことができました。

ところで、著者の文章の中には時折、
「ナシは皮の色で大きく赤ナシと青ナシに大別される。「幸水」や「豊水」のような小麦色に日焼けした肌の品種が赤ナシ、「二十世紀」や「なつひめ」のような薄緑色の人間離れした肌の品種が青ナシである。」
といった、いやいや、ナシの皮の色がなぜ人間の肌と比べられてしまうの?と、不思議な比喩などがあって、ちょっと独特な違和感を感じることもありました(私の感じ方が変なのかも)。

この本を読んで改めて、実際にタネを取っている農家のことや、全国各地にある農業試験場など公的な機関の具体的な活動などをもう少し調べて、種苗法のことについてある程度考えをまとめたいと思っています。


にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岩国情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島(市)情報へ
にほんブログ村

コメント
プロフィール

村夏至さんの画像
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岩国情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島(市)情報へ
にほんブログ村
最新コメント
https://blog.canpan.info/nougeiraku/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/nougeiraku/index2_0.xml
月別アーカイブ