CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

<< 2020年01月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
Google

Web全体
このブログの中
カテゴリアーカイブ
最新記事
PVアクセスランキング にほんブログ村

『ソーシャルワーカー ―「身近」を革命する人たち』

[2019年12月11日(Wed)]
『ソーシャルワーカー ―「身近」を革命する人たち』
(井出英策・柏木一惠・加藤忠相・中島康晴著、2019年、ちくま新書)

1910ソーシャルワーカー.JPG

『そう、いま必要なのは、いとも簡単に日々の暮らしが悲惨へと直結するような状況を変えていくような支援のありかただ。そして、その問いへの答えこそが、「ソーシャルワーク/ソーシャルワーカー」だと私たちは確信している。』
と、表紙に書いてある言葉にひかれて読んでみました。

予想以上の熱量を感じる本です。

あらためて、自分がソーシャルワーカーの歴史や立ち位置などについてあまり知らなかったことも痛感。

「実践を通じて、社会構造をおびやかす問題に立ち向かい、人と社会の副市にマイナスの影響を与える状況を是正する人たち」のことをソーシャルワーカーと呼ぶようで、19世紀にヨーロッパで生まれ、専門職となったのは20世紀はじめ、日本では、ソーシャルワーク専門職は、1日本医療社会福祉協会、2日本社会福祉士会、3日本精神保健福祉協会、4日本ソーシャルワーカー協会の4つの団体に分かれている。

冒頭、ソーシャルワーカーが直面する、病気や精神疾患、習慣、家族構成などさまざまな要因がからみあって起こりうる「ありふれた悲惨」な実例が示される中、「1人外出」で行方不明になることの多い人が利用するある事業所のソーシャルワーカーが、地域住民に見守りを依頼するために、本人や家族に同意を得て、公民館で認知症サポーター要請講座を開催し、「1人外出」のある人の特徴などを説明する依頼文の回覧と説明会を開催したところ、徐々に地域社会がその人だけでなくいろんな人たちを受け入れるようになった例が示され、ソーシャルワーカーの具体的な役割がイメージできる。

一方で、ソーシャルワーカーの多くは、事業所などの被雇用者であり、必ずしも自由に活動できるわけではない制約のある身分であること。ソーシャルワーカーの取り組む課題に共通点が多いことから国家資格を一本化する動きもありながら、様々な実際的な要望で一本化ができないばかりか、「子ども家庭福祉士」という新たな資格の創設も話題になっていることなど、理想と現実の間での葛藤なども描かれています。

最初のほうで、税による所得再配分(所得の多い人から多くの税を取って、所得の低い人に配分するという考え方)が多くの人に支持されないのは、家族の状況など様々な要因によって、所得が多くても困っている人や、希望通りの仕事ができないなど、金銭的でない困りごとなどが増えている状況で、経済的な状況のみで一部の貧困層を救済するという考え方が必ずしも指示されないからだと説明してある点は、なかなか気付きにくいところで、救済という観点ではなく、生存・生活の必要を満たすための施策への方向転換が必要であるという主張は面白い。

その考え方の上で、社会保障の財源を消費税を柱にして、所得税や法人税で補完していくというは理念的には、わからないではないけど、実際の消費税が、所得税や法人税を軽減するために使われているという運用上の疑問は残ります。

いずれにしても、社会の矛盾の個別の具体的なケースに直面しているソーシャルワーカーの仕事ぶりがもっと一般にも知られ、地域社会などとの協働によって、社会変革が進められていくことが大切だとこの本を通して感じました。多くの人に読まれて欲しい本です。

にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岩国情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島(市)情報へ
にほんブログ村

コメント
プロフィール

村夏至さんの画像
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岩国情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島(市)情報へ
にほんブログ村
最新コメント
https://blog.canpan.info/nougeiraku/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/nougeiraku/index2_0.xml
月別アーカイブ