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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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藤原辰史講演会『食べること、考えること 「生産」から「分解」へ』を聴いてきた180818

[2018年08月24日(Fri)]
京都大学人文科学研究所准教授の藤原辰史さんを講師に迎えた講演会が、周防大島の八幡生涯学習むらで開催されたので参加してきました。

180818藤原辰史.JPG

藤原さんは、ヒトラーの時代の食に関する歴史が主な研究テーマとのことで、ヒトラーが菜食主義者だったことから話しが始まりました。当時、菜食によってがんを減らすことができるということで、健康志向から菜食が流行っていたそうです。意外な一面です。

講演は、大きく3つのテーマに沿ったお話しでしたので、それぞれ印象に残ったことを1つずつメモ書きしておきます。

・食のドイツ史
 食事のおいしい国として挙げられるのは、フランス、トルコ、中国で、共にさまざまな文化が交流する場所で、各地のお祭で競うようにおいしい料理が振舞われ、さらに宮廷があって、お金に糸目をつけずにそういった上手な料理人を集めて磨きをかけたことなどが理由だと考えられている。イギリスなどは、いち早く工業化が進展して、地域のお祭が廃れてしまったので、田舎にはおいしい料理がありながら、国全体としては料理の評判が悪いと言われている。

・給食の歴史学
 学校給食の歴史を見てみると、1800年代の終わりに山形県のお寺がはじめ、1923年の関東大震災やその後の東北の冷害、第二次世界大戦の終戦後など、大災害時などの節目に子どもたちへの食事の保障という観点から広がってきた。現在は、大きな施設で作るセンター方式と、地産地消など独自の取組みができる小規模な自校方式の二つの方向に分かれている。

・食の哲学
18世紀の哲学者フォイエルバッハくらいしか、食について言及している哲学者はいないくらい、哲学と食というのは普通はあまり結びつかないが、食の歴史をテーマとして各地をまわっていると、元気な地域には芯となる考え方(これがある意味哲学?)を持っている人がいて、そういう人は周防大島で行われている「島のむらマルシェ」のようなマーケットにかかわっていたりする。
人間は、他の動物と違って、食事を共にするという面があって、食にまつわる話はいろいろと私たちが生きていく上でヒントになることが多い。

そのほかにも開発された毒ガスの有効利用として農薬に転用された話など、いろいろと考えさせられる興味深いお話しでした。

講演が終わって質問コーナーでは、質問に対して、こういうことも言いたかったのですと、いろいろと話しが続きました。

その中で、「なかなか社会が変わっていかないが、具体的にどうすればいいのか?」という質問に対して、「日頃持っている不安や不満を出し合える小さなサークルのような場を探したり、持つことが大切」と言ってた事が特に印象に残りました。

私も、日頃思っていることで、子どもたちなどに伝えたいことなどを、授業プランや資料にして仮説実験授業研究会のサークルで発表したりすることがあります。多くはわかりにくいなどと不評なのですが、たまに受けることもあったりして、不評でも好評でも、それを受けとめてくれる人がいるというのは、とてもありがたいことだなあと実感しているので。

当日、開場では、午前中は「島のあさマルシェ」で食事や野菜、手作り品の販売やワークショップ、夕方は夏の時期の土曜日に周防大島の各所でフラダンスを披露するサタフラと島のむらマルシェのコラボがあり、にぎわっていました(一番最後に踊った、子どもたちのうまさはなかなかでした)。


180818サタフラ.JPG

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タグ:藤原辰史

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