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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『賢い皮膚−思考する最大の<臓器>』 なぜヒトには体毛がほとんどないのか

[2017年09月04日(Mon)]
『賢い皮膚−思考する最大の<臓器>』(傳田光洋著、2009年、ちくま新書)

1708賢い皮膚.JPG

「人間の皮膚は毛がほとんどなくて無防備なのは何故なのか?」という私の(多くの人の?)昔からの疑問を巡る読書や思索は続いていますが、この本はその点でもかなり興味深い。

最初の章で、皮膚の仕組みなどの概要について書いていて、皮膚には私たちが生きていく上で重要な様々なシステムが機能していて、全部合わせると3キロくらいあることから、1.4キロの脳や1.5キロの肝臓などの内臓と比べて、「皮膚は外臓」だと言う人がいるらしく、なかなか面白い。

皮膚の中でも、顔の部分がいちばん特徴があり、皮脂腺の数、皮脂の分泌量も最も多く、逆にバリア機能は低くなっているらしく、著者は、顔面は目、鼻、口、耳という感覚器の集合地帯であり、さらに外部環境に触れる機会が多いことから、角層を薄くして、湿度や温度といった環境変化を感知しやすくしているのではないか、全身を守るためにあえて敏感になっているのではないか、と書いていて、なるほどと思いました。

よく、子どものころに冬に乾布摩擦をしたりするときに、顔はいつも外に出ていて丈夫なので、全身も顔のようにすればいい、などと言われたりしていましたが、実は、顔はあえて弱くなっているのですね。

その他、皮膚は、傷ついたりしたときに、表面の電位が変わることが刺激となって自律的に修復する方向に細胞が活動することや、圧力を感じたり、色や音を感じたりする感覚器官が、皮膚の少し奥のほうに顕微鏡でわかるレベルで以前から発見されていたために調べられていなかったのが、調べてみると、表皮の表面にも分子レベルで様々な感覚器官があることが分かってきていること、東洋医学でいう“つぼ”など、皮膚と内臓がつながっているしくみが科学的にも解明されつつあることなど、皮膚科学にも新しい発見がどんどんなされていることが解説してあります。

最後の章で、
「ヒトが体毛を失い、肌を露出させる唯一の霊長類になったことに関しては諸説あるようですが、著者はここで皮膚感覚を高め、環境との接触においてより高度な機能を獲得するためにヒトは裸になったのではないか、という仮説(怪説)を提唱してみたい」
と書いていて、著者は怪説としていますが、私が今まで読んだ本などからしても、これはかなり納得できる説のように思います。

極々大雑把に書いてしまうと、大昔、細胞壁を作って、ある程度外と内をわけることによって単細胞生物として誕生した生命が、いろんな単細胞生物が共生することによって多細胞生物となり、だんだん複雑な構造の生物に進化していき、ヒトに至って、再び、全身(体表面全体)で(ヒト同志を含めて)外環境とつながる方向に進化してきたとも言えるのではないでしょうか?

そのことを知り合いに少し話したら、最近は、逆にヒトはさまざまな面で(生身の生物としては)外とのかかわりを失いつつあって、そうだとしたら、また毛むくじゃらになっていくのだろうか、と言っていて、なるほど、そういう考え方もあるのかと思ったりしています。

自分の中では、この記事の最初に書いた疑問について、かなり整理できてきたように思います。もう少し、本を読んだり、考えをまとめて、あらためて記事にしてみたいと思っています。

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コメント
おはようございます。
そうそう、人は、好奇心が強くて、ついつい調べてしまっていろんなことが分かっていって、それ自体は興味深いのですが、今はここまでわかっているけど、常にわからないことは残っていくと思います。生命の不思議とかは、そんな簡単に解けるはずもなく、いつも謙虚でなければならないのは本当にそう思います。
Posted by:村夏至  at 2017年09月16日(Sat) 04:46
こんばんは。まだ、読み終わってませんが、聞いたこともないカタカナ言葉がいっぱい出てきてなかなか難解です。こんなに難解なのに、村夏至さんは、わかりやすく解説されてて、すごいなとおもいました。

人体を構成する分子レベルの働きは、ある程度解明されてても、それが、それが見えるかたちで、身体の作用に働きかける仕組みは、まだまだわからんというあたりを今読んでいます。

私は今、カウンセリング講座に通っているのですが、先日、ちょうど同様の話を聞きました。ホルモン、すなわち化学物質が人の神経に作用する働きはある程度解明されてるけど、人の身体や心のことはまだまだわからんと。

人知では解明できない働きについて、なんとか解明しようとする方向に働いているけど、やっぱし解明できないものはあるんやないか、そういうものに対する畏怖の気持ちが、今失われているんやないかなと思いました。
Posted by:いーぐる  at 2017年09月15日(Fri) 23:28
コメントありがとう。

同じ著者の新しい本が本屋にあったので、買って読む予定なので、またそのうち紹介できると思います。
Posted by:村夏至  at 2017年09月12日(Tue) 05:32
昨日、買ってきて、今、読んでます。
最初の辺りは、専門用語が結構出てきて難解ですが、読み進めると、面白くなってきそうで、楽しみです。
Posted by:いーぐる  at 2017年09月11日(Mon) 22:30
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