『ポルトガル、ここに誕生す〜ギマランイス歴史地区』
『ポルトガル、ここに誕生す』(ポルトガル映画、監督:アキ・カウリスマキ、ピドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリヴィエラ、96分、2012年)
1143年にポルトガル王国が成立して870年。「ここにポルトガル誕生す」の文字が刻まれた碑のあるギマランイス歴史地区(2001年にユネスコの世界文化遺産位登録)が、2012年に欧州文化都市に指定された機会に、さまざまな文化行事が展開された一環として、欧州で活躍する4人の映画監督に短編映画を制作してらったもの。
たまたま、レンタルビデオ屋さんで目にとまったので借りて観ました。
とは言っても、私が実際に知っている監督は、『過去のない男』(この作品は好きです)を作った、アキ・カウリスマキさんだけ。
第一話の『バーテンダー』は彼の作品で、孤独な男の一日をセリフもなく淡々と描いた作品で、ユーモアあふれる彼らしい作品です。
あと印象に残ったのは、第三話の『割れたガラス』。『ミツバチのささやき』を作ったビクトル・エリセさんの作品。
1845年に創業し、一時は欧州第二位を誇ったものの、2002年に閉鎖され、今は“割れた窓ガラス工場”と呼ばれているリオ・ヴィゼラ紡績繊維工場。全盛を誇った頃、大勢の労働者が食事を摂るために集まったところを撮った集合写真の掲げてある食堂で、そこで働いたことのある人たちにそのころのことをカメラに向かって話してもらうというもの。
追記:700年代前半から1400年代後半にかけての800年かけて行われたキリスト教国によるイベリア半島の再征服活動のことをレコンキスタ(レ=再び、コンキスタ=征服)と呼ぶようで、ポルトガルが建国したのはその最中ということですが、そういった歴史的背景というのは、私などにはなかなか実感がつかめないものです。キリスト教信者の人にとっては再征服したということになるのでしょうが、イスラム教徒の人達にとっては征服されてしまったということでしょうし。
きっと、海外の映画は、歴史的な背景やニュアンスがわからずに、ちゃんと観れていない作品が多いんのだろうな、と思いながら。
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1143年にポルトガル王国が成立して870年。「ここにポルトガル誕生す」の文字が刻まれた碑のあるギマランイス歴史地区(2001年にユネスコの世界文化遺産位登録)が、2012年に欧州文化都市に指定された機会に、さまざまな文化行事が展開された一環として、欧州で活躍する4人の映画監督に短編映画を制作してらったもの。
たまたま、レンタルビデオ屋さんで目にとまったので借りて観ました。
とは言っても、私が実際に知っている監督は、『過去のない男』(この作品は好きです)を作った、アキ・カウリスマキさんだけ。
第一話の『バーテンダー』は彼の作品で、孤独な男の一日をセリフもなく淡々と描いた作品で、ユーモアあふれる彼らしい作品です。
あと印象に残ったのは、第三話の『割れたガラス』。『ミツバチのささやき』を作ったビクトル・エリセさんの作品。
1845年に創業し、一時は欧州第二位を誇ったものの、2002年に閉鎖され、今は“割れた窓ガラス工場”と呼ばれているリオ・ヴィゼラ紡績繊維工場。全盛を誇った頃、大勢の労働者が食事を摂るために集まったところを撮った集合写真の掲げてある食堂で、そこで働いたことのある人たちにそのころのことをカメラに向かって話してもらうというもの。
追記:700年代前半から1400年代後半にかけての800年かけて行われたキリスト教国によるイベリア半島の再征服活動のことをレコンキスタ(レ=再び、コンキスタ=征服)と呼ぶようで、ポルトガルが建国したのはその最中ということですが、そういった歴史的背景というのは、私などにはなかなか実感がつかめないものです。キリスト教信者の人にとっては再征服したということになるのでしょうが、イスラム教徒の人達にとっては征服されてしまったということでしょうし。
きっと、海外の映画は、歴史的な背景やニュアンスがわからずに、ちゃんと観れていない作品が多いんのだろうな、と思いながら。
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