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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『デフレの正体―経済は「人口の波」で動く』

[2012年08月26日(Sun)]
『デフレの正体―経済は「人口の波」で動く』(藻谷浩介著、角川oneテーマ21、2010年)

1208デフレの正体.JPG

知り合いに薦められた本なのですが、書いてあることはいたってシンプルで、的を得ているように思いました。

それは、<「景気の波」を打ち消すほど大きい「人口の波」が、日本経済を洗っている>というもので、要は、戦後直後に生まれた団塊の世代とその子ども世代が大きな人口の塊になっていて、その人たちの消費動向が景気の波より大きな影響を持っているというものです。それを、この本の前半から後半にかけてデータを使いながら(少ししつこいくらいに)説明してくれているのですが、それだけなら、「そうなんですね」で、終わってしまうところを、最後のあたりに、何を目標とするべきか、とそのための具体的な提言を行っていて、そこがキモになっていて、私には惹かれるものがあります。

目標にすべきは、
@生産年齢人口が減るペースを少しでも弱めよう
A生産年齢人口に該当する世代の個人所得の総額を維持し増やそう
B(生産年齢人口+高齢者による)個人消費の総額を維持し増やそう

そこで、具体的に何をすべきかについて次の3つにまとめています。

@高齢富裕層から若い世代への所得移転の促進
将来が不安で貯蓄に回す高齢者より、団塊世代の退職で浮く人件費を若者の給料に回せば、消費が増える。同時に高齢者市場を開拓する。

A女性就労の促進と女性経営者の増加
世界的に見ても就労率の低い女性は、身近な生産年齢人口。そのための環境整備が大切。女性の就労率の高い県は、出生率も高くなっており、少なくとも女性の社会進出が少子化につながることはない。

B訪日外国人観光客・短期定住客の増加
外国人就労者を増やすことも大切だが、文化的な環境から急激に増やすことは難しい。ならば、観光客を増やせばいい。これは、すでに政府主導でキャンペーンを行っていてそれなりに効果がでていますが、投資効果が高いのでさらに進めるべき。

若干発想の転換を必要としますが、取り組むべきだとだと思います(Aなどは、私も前から気になっているところです)。

そして、結果として「多様な個性のコンパクトシティたちと美しい田園が織りなす日本」を理想の姿として締めくくっています。

都市的な部分は、もっと個性的で魅力的なところになり、その周辺部は自然を生かした美しい景観や自然の恵みを楽しむ。自分の住んでいるところで考えても、そうあってほしい魅力的なキャッチフレーズだと思います。


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