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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『泥沼はどこだ 言葉を疑い、言葉でたたかう』

[2012年08月04日(Sat)]
『泥沼はどこだ 言葉を疑い、言葉でたたかう』(小森陽一×アーサー・ビナード著、かもがわ出版、2012年)

1207泥沼はどこだ.JPG

文学研究者にして「九条の会」事務局長の小森陽一さんと、アメリカ生まれにして中原中也賞を受賞している詩人のアーサー・ビナードさんという言葉にこだわる2人ならではの対談集。なかなか刺激的です。

タイトルの「泥沼はどこだ」は、ある対談にアーサーさんが勝手につけたタイトル。その理由を小森さんが問うと、田植えなど田んぼ仕事をしていいイメージを実感してきた泥沼という言葉を、<ありもしない大量破壊兵器をでっちあげて、一方的に攻撃を加えて、それで占領支配を続けている>状態を、勝手に「イラク戦争の泥沼化」と表現するおかしさの話になって・・・。

権力を持った人が使う言葉は、事実を覆い隠したり、ごまかしたりすることがあり、そこをちゃんとわかりやすく、時に面白おかしく茶化していく、<言葉の市場>を、私たちがつくっていくことの大切さ。言葉自体の文化性のようなものを考えさせてくれます。

一つ例を挙げると、今や常套句のように使われる「グローバリゼーション」という言葉の怪しさを、翻訳することによってあばいていくということを対談の中で試みていて、面白い。列挙してみると、
「ムサボリズム」「没国家主義」「ネイションのっとり主義」「国民超過搾取主義」「国民損失補填(ほてん)主義」「納税者損失補填主義」「ナンデモウローバリズム」。

終焉しつつあるアメリカ型資本主義の典型とも言われる自動車産業の発祥の地であるデトロイトに生まれ育ったアーサーさんのフォード社に関する話や、AIGという保険会社が、軍関係のほとんどの保険をつかさどっているために、監査が入るとペンタゴンがいくら無駄遣いをし、どういうところに金を不正に流しているかという暗部が市民に知られる可能性が大きいということで、公的資金を投入して救ったのだという話なども興味深いものでした。

告知!

アーサーさんは昨日からはじまっている、第61回全国演劇教育研究集会in岩国での記念講演の講師となっています。

本日(8月4日(土))玖珂こどもの館で、13時40分〜15時20分。
演題「ことばの向こうにある世界」
参加費、2000円(会員・学生・市内在住在勤の方は1800円)。

今日は、玖珂こどもの館で、演劇公演や記念講演など、明日は、岩国市中央公民館でワークショップなどが開催されます。記念講演など、当日でも参加できるものもあると思います。


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