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コスパ至上主義 [2013年06月24日(Mon)]
何かの雑誌で読んだ、
コストパフォーマンスにうるさい人は仕事ができない、
という記事。

コスパの追求が悪いということではなく、
コスパだけを考えることが悪いという記事でした。


読んでみてなるほどと、思ったのですが、
仕事をする時の実行予算、その実行予算に対してできた成果が、
コストパフォーマンスにつながることが薄れています。

私の知っている会社では、実行予算をどれだけ安くできるか、
に必死になっています。

実行予算で物を作ったら、クライアントが予想もなかった、
いい物ができれば、クライアントにとっては、
コストパフォーマンスが良いということになります。

それを無視して、実行予算を減らすことばかり考え、
それがコストパフォーマンスだと勘違いしている人間が、
割と多いことに気がつきました。

実際にやる側も、予算が少なくなれば、
増えるのはリスクばかり、パフォーマンスの高い成果物が
できる可能性すらもなくしてしまいます。

これを、さらに追い詰めてしまえば、
安かろう悪かろうの商品が、大量生産されてしまいます。


予算がない、厳しい状態は分かるのですが、
考え方を変えれば、利益がほとんどない仕事で納めたものが、
評判がよくて、次の仕事につながった。

厳しい予算の中でやりくりをして、なんとか仕上げる、
それが結果として、高評価につながり、
次の仕事、新規の仕事に発展する。

これも立派なコストパフォーマンスだと思います。

労力にしろ商品にしろ、物の値段は必ずあります。
その値段を、安くするということは、何かがなくなる、
何かが低下することになります。

人件費を安くする、予算を減らす、必ずどこかに影響が出て、
結果として、満足してもらえない成果物が出てきます。

その仕事だけを考えれば、利益率が高く、
成功ということになりますが、単発勝負で、
次にはつながっていきません。

そんな事をやってしまっている、経営者や上司、
本当に多いです。

人間のモチベーションを下げてしまえば、
すべてのパフォーマンスが低下する、
コスト削減もやりすぎは、逆効果になってしまいます。