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6月10日(日)宮城県岩沼市にトマト苗を植えに行ってきました! [2012年06月19日(Tue)]
6月10日(日)宮城県岩沼市にトマト苗を植えに行ってきました!

東日本大震災の復興支援プログラムも回を重ねてきました。
今回は、アグリビジネスの世界的企業シンジェンタジャパン社の協力による、復興トマトの苗付けツアーです。

当日の仙台地方はあいにくの小雨。
ですが、次々に集まる参加者たち熱意はそれに負けません!
集合場所の仙台駅には、受け入れ先の方も出迎えに来てくださり、現場にバスで向かいながら自己紹介を行いました。

昨年から何度もボランティアに来ている人。農業支援という形に興味を持った人。
ツアー参加を通して被災地をサポートできたらと考えている人。
子どもたちと一緒にボランティアに参加したい&農作業を楽しみにしている子供たち、という親子。

みなさんそれぞれテーマを持って参加くださっていたようです。
東京からの参加者が多いものの、仙台市内や盛岡からいらしたかた、遠くは海外からの参加者も! お子さま連れのかたも何組かいらっしゃり、老若男女総勢44名のツアーとなりました。


今回うかがったのは、宮城県岩沼市の相野釜地区。仙台空港にほど近く、津波によって家やハウスが流されるなど甚大な被害のあった場所です。
そんな中、相野釜ハウス園芸組合の皆さんは力を合わせ、早くもハウスを復興して、トマトやメロンの栽培にとりかかっています。
その一助となるのが、今回のシンジェンタジャパン社による寄付金。4棟のハウスを建てることにより農業支援を行うのです。
それを祝して、まずは寄付金目録を受け渡すセレモニーが行われました。

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↑シンジェンタジャパンの社長さんと大塚さんが固い握手を。


そもそもシンジェンタ社は、本部をスイスに持ち、世界規模で種苗や農薬などを扱うワールドワイドな会社。
今までにも、大きな災害などの際にさまざまな支援活動を行ってきた実績をお持ちです。

そんなシンジェンタジャパン社が、東日本大震災をサポートしたいと考えネット検索したところ、農商工連携サポートセンターを知ったといういきさつがあります。
そして今回のプログラム、実はシンジェンタ社にとっても初の試みだったそう。というのも、従来は被災地への物資の支援などが主だったそうですが、今回は自社の専門分野である農業支援ということ、しかも経営陣をはじめとするスタッフのかたも積極的に参加を表明されたというのです。


さて、セレモニーの後は、いよいよトマトの苗の植え付け作業に。
2つのチームに分かれて、それぞれのハウスいっぱいに植え付け作業を行います。

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↑シンジェンタジャパンの社長さんはお嬢さん親子で参加。


相野釜の皆さんがかなりの事前準備をしてくださったため、この作業もとてもスムーズ。
植えつけるべき場所に穴があいており、ほどよい深さに掘られているので、後は苗をセットするのみなのです。
気をつけなければいけないのは、苗があまり深い位置にならないこと。
穴の深さを調整すべく、土を足しながら深さを調整して苗を植え、周りに土をかけて軽く固めればOK。
意外に簡単なので、子供たちも楽しみながら行えたようです。

入念な事前準備のおかげで、作業は早めに終了。
体力万全で集まった参加者たちからは、ちょっと物足りないとの声が出るくらいでしたが、完成を祝して記念撮影。


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↑みんなで植え付けたトマト苗とともに笑顔で。


作業の後、お隣のハウスに育っているトマト苗を見学しました。
このハウスで育てられている品種は60〜70日で実が成り、収穫可能とか。
8月末に予定されているプログラムでは、自分で植えた苗になったトマトを自分の手で収穫できるので、こちらも楽しみ。


そうこうしているうちに、早くもランチタイムに。
相野釜の皆さんが用意くださったおにぎりや漬物とともに、焼きそばや仙台名物の牛タン、をバーベキューで楽しみます。
もちろん、大塚さんの大好きな生ビールサーバーも用意。

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↑相野釜ハウス園芸組合の組合長さん(手前)の音頭で乾杯!

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↑ひと足先に実ったトマトも登場。味の濃さはお墨付き!
バーベキューでは、シンジェンタジャパンの若手社員さんたちも積極的に焼き係を担当するなど和気藹々。参加者同士の情報交換をはじめ、相野釜の皆さんとの交流も盛んでした。お料理を作ってくださった女性たちにお漬物のレシピをたずねるほか、震災時の苦労などを聞く一場面も。

ランチ交流会の後には、震災の影響を今なお残す海沿いの被災地へ。
相野釜の皆さんがかつて住み、集団移転してしまった今はその爪あとだけが残されている場所をご案内いただきました。


私たちが今できること、これから求められていることなどを感じることができた今回のプログラム。
被災地支援は続けていくこと、忘れずにいること、人と共有し合うことが大切だといいます。
8月に行われるトマト収穫プログラムをはじめ、これからも互いに大きな喜びを得ながら支援を続られたらと願います。

取材・文:鈴木糸子