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「株式会社」―ランダムハウス講談社刊。「法人」とは?旧題のための休題。 [2006年10月26日(Thu)]

NPO法人や公益法人の論議で、そもそも「法人」とは何か営利や非営利、政府や非政府といった視点から離れて、欧州、米州、あるいはアジアや他の地域で、翻っては日本では、ということの議論の材料を紹介したいと思ったのが、本ブログ書き始めの発端の一つでした。

その材料として、今、各現場にある海外のサイト紹介を補足する下拵えとして、その材料の成り立ちに遡るため、ここしばらく「閑話休題」を続けてきました。

しかし、気のはやい日本の書籍流通故に、本著が書店店頭から消える前に、「閑話休題」を中断し、今回は、「公益」や「非営利」などの論議に関心のある方々に是非とも目を通していただきたい好著を紹介したいと思います。

まずは本著の<データ>から。
「株式会社」ジョン・ミクルスウェイト、エイドリアン・ウールドリッジ (共著)、
高尾 義明 、日置 弘一郎 (監訳)、
鈴木 泰雄 (訳)
定価:本体2000円(税別)
単行本: 268ページ
サイズ (cm): 19 x 13
出版社: ランダムハウス講談社
発行: (2006/10/12)
ISBN4-270-00151-8
ASIN: 4270001518

ランダムハウスの新しい選書シリーズ「クロノス選書」の第一弾の三点の一つですが、他の二著もこの「材料」の下拵えとして好著です。

<目次>は、
序章 ユートピア株式会社
第1章 貿易商人と独占商人の時代(紀元前3000~紀元1500年)
第2章 帝国主義者と投機家の時代(1500~1750年)
第3章 長い苦痛の末の誕生(1750~1862年)
第4章 アメリカにおける大企業の台頭(1862~1913)
第5章 イギリス、ドイツ、日本における大企業の台頭(1850~1950年)
第6章 経営者資本主義の勝利(1913~1975年)
第7章 会社のパラドックス(1975~2002年)
第8章 影響力の代理人―多国籍企業(1850~2002年)
結論 会社の将来

<帯>は、
「今こそ知っておきたい、会社という怪物の盛衰史」
「会社人間は、M&Aは、多国籍企業は、どうやって生まれたのか?」
「株士会社は、どうやって生まれたのか?」

<原著>は、
The Company
John Micklethwait and Adrian Wooldridge

著者は現在米国のThe Economist誌のEditor-in-Chief、と、Washington Correspondentです。

原著の書評(一部。Amazonサイト上の翻訳)では

Publishers Weekly
会社というものが、世界のいたるところで重要なインパクトを持っていることを考えると、その機関がどう発展してきたかがこれまであまり検証されていなかったことは驚きだ。「エコノミスト」の編集者、、、、、は会社の歴史を巧みに描く、簡潔でタイムリーな本を作ってくれた。その進歩は、アッシリア人のパートナーシップ合意に始まり、、、、、現代の多国籍企業へと続いていく。著者の知識は驚くほど広範囲に及ぶ。淡々とした文章の中に、文化、歴史、文学、、、をうまく織り交ぜている。 会社が大きな権力を持っているのはいまにはじまったことではないと指摘する。奴隷やアヘンの貿易、帝国主義の後ろには会社があった。、、、、対照的に現代の会社は倫理的な制約に縛られている。

と紹介されています。

著者たちの論旨の全てに必ずしも筆者は同意できませんが、論点は重要で、示唆深いものと考えています。

本著でも、チャリティや公益などについて一部言及があります。しかし、何よりも、既に形成されていた、もしくは形成途上であった欧米の「会社」はもちろんのこと「チャリティ」や「トラスト」、ましてや東インド会社等のQUANGOの経緯と切り離せない中で、諸制度の掛け合わせと一部移入によって、明治日本での、「会社」はもちろんのこと、今日にいたる公益NPO「法人」の視点が導入されたことを考えると本著は興味深いものです。

そして、こうしたことが、当然にも日本的に切り離されて独自に発展してきたことを考えると、昨今の日本での会社のあり方を巡る事件や論議があるとき、彼岸のものとしてではなく、表裏一体のものとして、公益法人改革やNPO法が成立し、新しいパラダイムに向かって根本的に再検証するためにも、本著は多くのNPO、公益関係者にも紹介したい著書です。




<次々回に続く>

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