とても長い休載から、再開することにしました。14年たって360回目の投稿のようです。 00-01 「コード」が織り成す「価値体系」「価値基準」「命名者」 オリンピック・パラリンピックが迫り、平成も終わりに近づき、現場を離れた身として、「国コード」「言語コード」等々の「コード」の狭間を探ることによって、今一度、現実存在として「国」として扱われていない地域に「属する」人々とは何かを考え、逆に、国とは何か、市民とは何か、NPOとは何か、NGOとは何か、を考えていきたいと思います。 00-02NPOとは何か、NGOとは何か 元々、canpanサイトが開いた当初の2005年にNPOとは何か、NGOとは何か、といったことを発端に、世界や歴史の文脈の中で現場にいながら感じるままに、其処彼処に脱線しながら、記してきたのがこのブログの経過です。 これまで、タグが増え過ぎたこともあり、今回から、いささか煩わしいかも知れませんが、タイトル、そして各項目、付属物等に附番し、相互引用することにしました。長文化や、本題と別記、注記を区別し、ULを簡単にし、連載の遅滞を避けるためですが、うまく扱えるかは不明です。:)なお、従前と同じく、引用は自由にして下さい。間違い等ありましたら、ご連絡いただければ幸いです。 まず、3つの「国コード」の違いを比較できるように「excel」の表にしました。矢印右側の青字部分をクリックして下さい→2019jan18.xlsx 01-013命名組織「 IOC」「FIFA」「 ISO」の比較から まず、最初に、simple english「語」版、wikipediaの「Comparison of IOC, FIFA, and ISO 3166 country codes」から採取した表に若干手を加え、掲載します。 01-02 そもそも「 ISO」から零れる「国」 まず、注目していただきたいのは、そもそも、ISOのコードを与えられていない「国」は掲載されていないことです。いわゆる「国際」的に「国」として認められていない国々が中心ですが、イングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズという連合王国の4か「国」もあります。また、実質的に永久欠番のようになったコードや「予約」されているコードもあります。 01-03 「 IOC」「FIFA」「ISO」命名者から「零れる「国」」 そして、IOC、FIFA、そしてIS0に国コードが授与されていない「国」には、その空欄に背景色を付けました。多くがオリンピックにチームを出せない小「国」やサッカーに縁遠い小「国」や、逆に、UKのようなサッカー強「国」です。 01-04 「 IOC」「FIFA」「 ISO」が同じコード―世界の「主要国」 次に、太字で示しましたものは、三者から、授与している国コードが同じものです。良く知られている国々で、大雑把にいえば、「本名」が変わっていないか、世界で時代や命名組織によって位置づけが揺れ動いていないか、似たような「国名」の後発「国」によって左右されていない国々です。 国名や国としての正当性をせめられている国もあります。 逆に細字の国々は統廃合や国名が変更された等の歴史が刻まれているものもあります。本表は、今現在のものですが、「国」によっては各コード体系の中でも、激しく変化しているものも少なくありません。 01-05 「 IOC」「FIFA」「 ISO」の「価値基準」「価値体系」――命名者の考え方、受名者の勢い、と命名時期のずれ 赤字で示したものは、「国コード」が命名組織によって共通していない、もしくは異なるものです。命名組織によって、歴史や見方が違ったり、命名組織の中にあって「勢力」の勢いや先行・後行の違いがあったり原因です。 権威と権力の微妙な塩梅の違いがあらわれています。 02-01 注記・別記の「予告」 前記のように、長文化を避け、ULを簡単にし、連載の遅滞を避けるため本題と別記、注記を区別し、後日、随時、紹介・掲載しようと思っていますが、その「予告」です。 @命名者とは何か。 「IOC」「FIFA」「ISO」とはなにか。現代の「神」たる標準化・平準化を現実化できる「権威」と「権力」・「金力」の源泉がみえるかと思いますし、その典型としての現代世界におけるスポーツの在りかたもみえてくるかと思います。 A名とは何か。 名の体系、他の「国」コードを含めての全体像の様子。そもそも「国コード」が生まれる背景にはグローバライゼーションというものの本質が垣間見えます。 また、本表はかつて、台風、ハリケーンの命名者、命名システムについて掲載しました。この命名の総本山は、奇しくも、といおうか、然るべくして、最古の「国際」「NGO」もしくは「QUANGO」もしくは「多国間」機関であるWMO世界気象機関です。戦争になると、天気予報・気象情報は鎖国的になり国家機密になるといわれる一方、隣国・他国の国際的な協力なくして予報はできません。かように、国際的な名というものには、国際的に、便宜的な妥協の所産の歴史が見てとれると思っています。 Bさらに、「本名」とは何かという問題を探ってみたいと思います。今回の、この「表」はWikipediaのsimple english 語版が使用している「略名」をそのまま掲載しています。そして、命名者が他称としてつけた略称に基づいていると考えられます。それぞれの国では、それぞれの国なりの「権威」と「権力」を駆使しての仕方で、それぞれの言語で、「本名」が「決まっている」ように思われます。言語が複数ある国も少なからずあります。連合国家で、「州」毎に違う言語を「正式」「公式」に使用している国や混在している国もあります。それぞれの準「権威」と準「権力」が「命名」しているかと思われます。「国際的」には英語やフランス語での「本名」や「略名」は外国との「外交関係」をもっている国ではどんなに愛国主義的であっても必須であろうし、国連の場においては国連公用語毎に決まっています。「コード」より複雑な物語がいくつもあります、 C言語とは何か simple englishをはじめとするWikiにおける「語版」の世界。2019年1月現在の「Wikipedia: 全言語版の統計」によると「2018年11月25日 (日) 09:40 (UTC)現在304言語」で、5千万記事弱だそうです。多言語インターネット百科事典プロジェクト「ウィキペディア」の名の通り、数もさることながら、全記事を検証できる人はいないと思われる世界について考察したいと思っています。他のブログでも追いかけてきたこともあるくらい、多岐にわたっての話題がみられ、このための独立ブログも考えています。国コード以上に、言語コードの世界はもっと観念的であり、かつ、現実的でもあります。 Dコードとは何か 日本でもISOが万能でないように、あるいは尺貫法が未だに一部、活きているように、世界でも、国際的・多国間的にも、様々なコード体系があります。有用・無用によってコードは様々です。米国で「通用」していないメートル法をみるまでもなく「単位」という究極のコードもありますし、各国が頑なに守っているコードも少なくありませんし、それを世界でも通用させようとしているものもあります。お金にハード・カレンシーがあるようにコードにも剛柔があるかと思われます。そして、様々なソフト・パワーに繋がるかと思います。 こうした、別記、注記を、本記と合わせて、無名有実、無名者とは何かを探っていきたいと思っています。 99-00 断り書き @誤記・誤解は多々あろうかと思います。お知らせ頂ければ幸いです。 A全てにおいて原語がベストだとは思っていますが、残念ながら、見知らぬ文字の誤記・誤解のみならず、環境によって文字化けが避けられないと思っています。それでも、カタカナ表記よりは若いささかでも雰囲気が伝えられると思い、アクセント記号等を無視し「疑似的」に単純な「記号なし」のアルファベットによって表記します。 |