休題の本――ユニヴァース・スタディーズ――陸と海の地球、惑星気象、系外惑星 [2013年01月20日(Sun)]
このブログで「世界」を話題にすることが続きそうだ。
といっても、僅か500年前に私達の先祖が到達した「世界」だ。 「世界」といっても銀河系の中の太陽系第三惑星のはなしだ。 第三惑星が太陽系の中で、宇宙の中で、どれ程のものなのか、垣間見せてくれる本を三冊紹介したい。 いつか私達の子孫の一人が「ユニヴァース・スタディーズの歴史研究」であげる黎明期の一般向け解説書として取り上げる前に読んでおける数少ない本かもしれない。 「なぜ地球だけに陸と海があるのか――地球進化の謎に迫る」 太陽系第三惑星、地球が、「地球は青かった」、水球、水惑星といわれるのが必然のなせる技であるかもしれないことを教えてくれる。生態系論以前の、「生物」以前の問題として、真に、陸にとって海が「母なる海」であるかもしれないことを教えてくれる。 この惑星の表層の殻の下の液体と固体の織りなす営みがいかに殻の上の液体と固体と連なっているか教えてくれる。 「惑星気象学入門――金星に吹く風の謎」 そして、この惑星の表層の殻を取り巻く固体と液体と気体が織りなす営みが、いかに他の惑星と同じであって異なっているかを教えてくれる。この地球を際立たせてくれる。 「系外惑星 宇宙と生命のナゾを解く」 そして、この地球という惑星が、特異でないことを、いかに多く、この宇宙という「世界」にあるかを、教えてくれる。人類は其処彼処にいるかもしれない。 かつてアイザック・アシモフが、空想生物学で、「世界」で炭素型生命体は可能性の一つにしか過ぎない、弗素型、珪素型、、、、とわくわくさせてくれた「世界」にまで私達が到達すると、「宇宙史」の共通教科書は大幅改訂し、ペリー・ローダンは宇宙中で書き継がれ、大河ドラマでの地球型惑星の順番は稀になり、宇宙遺産も元素の周期律に従って分類されるといった時代に子孫達は生きるのかもしれない。 |