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YouTubeでの英語学習、ライ・トゥ・ミー、情報リテラシ [2012年10月03日(Wed)]

このブログの「70年代 ジョニーが凱旋、いい奴、ハッピーバースデー」の記事へのアクセスが最近増えた理由が、何故かよく分からない。

紹介したように、元々映画やTVドラマ等に使われる可能性が高いので、そうかと思って検索しても、どうもそうでもないらしい。

「リンク元」で見つけた一つのブログが一つの原因らしい。

「YouTube(ユーチューブ)で英語を楽しく学習できるブログ」という解説のようにこのブログの着想はなかなかだ。

http://bridge-english.blogspot.jp/2012/07/for-hes-jolly-good-fellow.html

このブログの仕掛けの本体は横須賀のオンライン英会話サイトのようだが、筆者は、その中身そのものについては評価できない。

しかし、様々な英語のフレーズや歌について簡単な解説を加え(この解説そのものの出来不出来についても筆者に評価できないが)、YouTubeで流れている英語映像をいくつか紹介する手法は、「百聞は一見聞に如かず」の、異文化へのシンプルでストレートなナビゲーティング・ツールとして面白い。

リンクフリーなYouTube素材をリンクフリーで使って、フリーな英語リスニング教材を構成する手法は他にも応用が多々出来そうだ。自転車事故の始終、感染症の拡散、黴の繁殖、のようなものや、美しい書画、包丁術、などなど、動画事例の列挙がAHAにつながるものだろうか。

少し周辺で思いだすのはNCISの Anthony DiNozzo アンソニー・ディノッゾの映画引用。どれだけ Ziva David ジヴァ・ダヴィードの英語学習に役立っているかは分からないが、米国的感性の一つを楽しく知ることが出来るのは確かだ。

http://tv.foxjapan.com/channels/fox/lineup/ncis/s4/
http://dvd.paramount.jp/ncis/index.html
http://www.tv-tokyo.co.jp/ncis/
http://www.dlife.jp/lineup/drama/ncis_s1/

同じ米国TVドラマの「ライ・トゥ・ミー」も思いだす。ライトマン・グループの面々が「微表情」読みに引用する数々の「有名人」の「微表情」画像も、解釈の真偽はともかく、「百見は一見に如かず」のエンタテインメントとしては説得的だ。

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/985
http://asahi.co.jp/lie_to_me/

でも、新しい課題も急浮上してきた。

一つは、情報を並べ立てることによって、異質なものを抽出することはその並べた範囲内では簡単だ。しかし、ライトマンが言うように

「嘘は分かっても、何故嘘をついているかは分からない」

写真以上に分かったような気がするのがエイゼンシュタインの頃からのムービーの本質だ。

もう一つは動こうが動くまいが「シャシン」の本質も注意が必要だ。「複製芸術」、「プロパンガンダ」、「報道」の始まりの頃から、コンテキスト、文脈から「故意」か「無作為」にフレームアップ、枠撮りされる「画像」の力強さと引き替えの危うさも指摘されてきた。

今日、静止画にとどまらず、動画も簡単に見せられるようになったどころか、作ることができ、枠撮りし、加工すらも簡易に、しかもだれにでも出来るようになった。

先日紹介した「権威」や「権力」の介在と「ネットの自由」、近く紹介したい「知る自由」「表現の自由」と併行して、インフォメーション・リテラシー、情報理解力の研究と教育・学習が急がれる。
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