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オスプレイ、トレーディング・カード、トーナメント [2012年07月02日(Mon)]

オスプレイ戦史シリーズの一つを紹介したい。オスプレイはあのベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル社が共同開発したV-22と同語源だ。

Ospreyオスプレィは日本では、鷹の一種である「鶚」ミサゴのことである。会意形声文字で、顎が鋭い猛禽類のことだそうだ。鋭い目で魚を捕え、食べられない一部を貯蔵、発酵したものを食べるという伝えから、ミサゴ鮨というのもある。鶚視は鋭くい目つきを意味するという。



さて、オスプレイ戦史シリーズは、オスプレイ出版の出版物の翻訳もの。オスプレイ社の源流は元々紅茶のブルック・ボンドがオマケにした軍用飛行機のトレーディング・カード。

トレーディング・カードの源流は19世紀のほぼ同時期にはじまった英米でのタバコのオマケだ。日本では米国の野球のトレーディング・カードがよく知られているが、英国では古代ローマ時代から近代にいたる様々な軍装がイラストされている兵士モノや様々だ。

時折、テレビドラマや映画の小道具に現れるこれらのヴィンテージものには結構な値段がつく。成人にタバコが制限されていた時代ではないが、元々のトレーディング・カードのターゲットは成人男子であったことは間違いない。紅茶でのオマケは第二次大戦末の物資不足によるタバコのオマケの終焉が契機だ。

オスプレイ出版はそうしたトレーディング・カードの一つとしてそのイラストが1960年代に人気を博し、それらのイラストをまとめて出版するようになったものだ。そういった出自もあって基本的に戦争ものだ。

過日のエリザベス女王即位60周年記念のパレードでもその残滓が披露されたように大英帝国軍の植民地、コモンウェルスを含めた近代コモンウェルス軍の軍装の種類は生半可な数でない。おそらく英国では研究本があるかと思うが軍装は大英帝国の植民地主義をよく表していると思う。

さて、本書は12世紀から16世紀の「武芸大会」、 tournament トーナメントの発端から終焉までをみせてくれる。サッカーや近代スポーツでいう、トーナメントの語源、大本は諸説あるが、現代多用されるのものの語源はこの欧州中世の武芸大会にある。

中世のトーナメントの華は、当然の如く、当時の先進国フランスにあった。「大陸」各地から騎士たちが名乗りをあげて、試合した。そうした中で、海向こうのイングランドの騎士たちもアウェイ気分で参加していたのがいくつかの映画でも見られる。イングランド内の大会も当然あった。とはいえ、イングランドとフランスその他の区分が常に今のようにあったわけでもないし、日本と大陸以上に、境目が長い歴史の中で変遷している。

本書は英国の出版社のものだが、島国英、仏、大陸の境が微妙にあるようで、ない。それは欧州を単純に今現在見えるネーション・ステートの区分でみることの危うさも示している。島国日本と中国、朝鮮半島、大陸の関係と、当然のことではあるが「歴史」が異なる故に同じようで異なる。

因みに、オスプレイ社のチャリティは、SSAFA (Soldiers, Sailors, Airmen and Families Association) Forces Help、旧英軍人とその家族への支援に向けられている。

オスプレイ社の出版物のHP上の区分に Eastern Warfare 東の戦争ものがある。Samurai が沢山でてくる。海外で日本の戦史の何に興味が持たれているかが垣間見える。

http://www.ospreypublishing.com/eastern_warfare/
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