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祇園祭、山鉾、マイレージ、glocal―休題の映画と本 [2010年10月25日(Mon)]

先日、監督でジェイソン・ライトマン、主演でジョージ・クルーニー 、 助演でアナ・ケンドリック ヴェラ・ファーミガの二人など本2010.05のアカデミー賞で5部門にノミネートされたということで話題になった解雇通告請負会社を舞台にした「マイレージ、マイライフ」をDVDでみていました。



クルーニー扮するベテランのナンバー・ワン社員の懸念を他所に、ケンドリック扮する新人社員が経費節減・効率化のため、インターネットを通じた解雇通告を全社員向けに、まさに演出通りのCGなしのただの陳腐な(「解説コメント」の監督の弁)、パワー・ポイントでプレゼンテーションする中で、「GLOCAL」という単語が「GLOBAL」と「LOCAL」に分離、「GLOBAL」から「LOCAL」へというムービー矢印で示されます。

遂に、クール・ジャパンのラスト・サムライでもオタクでもなく、1980年代「和製英語」が、ナチュラルに、ハリウッド映画に完全アメリカンな、アメリカンなシニシズムとして、それこそ全面に表現され、感慨深く思いました。

そもそもThink globally, act locallyでもThink locally, act globallyでも多くの格言同様、意味としては同じように使えると思いますし、要はローカリティとグローバリティの程よいバランスを伝えているものだと筆者は考えています。同様に「GLOCAL」でなく「LOBAL」でもよかったのではと思います。

興味深いいのは、この映画では、米国の地図が「スライド」でみせられ、パワーポイント標準の人間ピクトで示された解雇請負人の出張箇所が米国全域に広がっていることを示し、それを、オフィスからインターネットで通告すればいかに効率的かを示し示されていることです。

論理的にどういう意味で「GLOCAL」が使われているのかはよく分からない気もしますが、「娯楽映画」なので深く考えることはないと思いますが、隠しようもなく明白なのは、ここで「GLOBAL」とは字義通りの「全球」な意味でなく、「米国」をもって「GLOBE」全域としていることです。

コメンタリーで監督達が語るところによると、主人公の人生バックパック哲学の変化の演出がこの映画の面白さとのことですが、筆者にはパックならぬ世界を背負う米国民気質の方が興味深く思えました。

さて、前口上が長くなりました。今回はこの「世界」と「地域」が幾百年にわたって刻み込まれてきた、京都の祇園祭。祇園祭の案内本を紹介します。



この本は祇園祭のガイドブックですが、「後の祭り」の由縁通り、祇園祭といえば前の祭りからはじまって山鉾は欠かせません。手軽な本でありながら、山と鉾の全てを分かりやすくイラストでよく「拝見」させてくれます。

舁山、鉾、曳山の各パーツの「名所」から始まって、「前祭」の23、「後祭」の9基、真松、鉾頭から裾幕、石持ちにいたるパーツ、厄除け粽が解説つきで、そしてさすがイラストはありませんが、焼山、休み山鉾の3基までもが、手際良く、愛着溢れて、紹介されています。

クリュニー博物館の「貴婦人と一角獣」やユエの「農民の食事」、「イーリアス」といったモチーフはもとより、フランドル地方リール産、ペルシャサザビー産、イスファハン産、コーカサス産、ムガール帝国産、東ペルシア産があればカザフスタン産といったマテリアルまで、どこよりも古い万国博覧会が「手帳」におさめられています。

カバーには山鉾32基、見返しには粽が31勢揃い、64ビット時代の乾坤に一つ足りませんが、無駄はありません。

カバー下部には印刷された帯。「初めての持ち歩く 祇園祭ガイド 集印帳にも使え、なんでも書き込める どこよりも詳しい 山鉾解説付き」、裏には「八坂神社、祇園祭山鉾連合会、各山鉾保存会の協力を得て作成した詳細な祇園祭携帯ガイド」、そして「河原書店の「手帳ブック」シリーズは、書籍と手帳を一冊にした新しい出版物です。」実用新案登録第31269594号だそうです。

編集は発行所、「茶道雑誌」の河原書店、同社編集部、イラストはながたみどり、よしのぶもとこ。

ダブルに和製、GLOCALによる、GLOCALのための、GLOCALの本です。

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