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ステノ、唾液腺、ステノ管―カトー研究所―国境なき記者団(報道の自由その59) [2010年07月09日(Fri)]

承前

ステノの名前は、上述のように、ステンセンなど様々な言い方で伝えられてます。その理由は、グローバライゼーションによる」という意味では同根で、主として三つあります。

一つ目は単純に本人が生活・生業を様々な語圏に移動させたからです。

二つ目には、そもそも欧州では、各国語が往々にして語源を同じくするため、とりわけ個々の単語などについて、自国語と外国語の垣根が低いことです。

三つ目は、ローマ帝国、キリスト教による欧州域内のグローバライゼーションによって、形而上的な価値観や世界観の共有はもとより、ましてや形而下的な事物にについての共通認識にとどまらず、類似の命名が浸透していることです。

とりわけ、人名については、誕生日の守護聖人をはじめ、グローバライゼーションとローカリティ、もしくは、キリスト教と既存信仰との際にある、聖人福者使徒などに綾かって命名することが多いことと相まって、固有名詞ですら、各語圏において各国語読みが許容されていることです。

結果として、当該本人が、各国語読みを自然なものとして使用を受け入れるどころか自称を語圏によって変えることとが重なり、様々なよばれ方が混在する結果となり、たまに、邦訳においても各国語読みが混在していることも見受けられます。

そして、ステノの場合は、居住を変えたにとどまらず、様々な学術「分野」で業績をあげたこともあり、それぞれの学術分野の発展史において、優勢な語圏と劣勢な語圏の栄枯盛衰、あるいは現在の勢力図に伴って、様々な呼ばれ方方が生じているその典型例と思われます。

2006年にインディアナ大学パーデュー校地球科学学部のGary D. Rosenberg教授によってGeological Society of America (GSA) 米国地学会のフィラデルフィア大会での地学史部門で「From the Scientific Revolution to the Enlightment: Emergence of Modern Geology and Evolutionary Thought from the 16th to the 18th Century科学革命から啓蒙へ:16世紀から18世紀にいたる近代地学と進化思想の誕生」と題したシンポジウムが催され、その成果が「The Revolution in Geology from the Renaissance to the Enlightment ルネッサンスから啓蒙時代における地学の革命」にまとめられ、各方面からの刺激的な新しい知見があり、評価の見直しが進でいるようです。本稿では全てをカバーしていませんが、明確なことはステノが進取の精神に富み、多才であったことです。

ステノは、まず、1661年、未だ若いころには、解剖学で、心筋の研究の他、羊などの頭を調べたりして唾液の移送メカニズムを解明し、その名が臓器の名称として、「Ductus stenonianua ステノ管」(耳下腺管)として残るほど、当時にあっては「革命的」な解剖学者として、業績を残しています。

因みに唾液腺、つまりは唾液の腺(分泌する臓器)は複数あり、脊椎動物では、大唾液腺とよばれる大きいのが、顎下腺と舌下腺の二つ、さらに哺乳類には耳下腺があるそうです。顎、舌、耳の下に唾液を分泌する臓器がそれぞれあり、人間では耳下腺が最大級です。

そしてステノ管(耳下腺管)は耳下腺と口腔をつなぎ唾液が移動するための管です。

続く
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「閑話休題」の.......
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タグ:人名 由来 語源
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