気候変動政府間パネル [2006年04月27日(Thu)]
第24回のIPCC=Intergovernmental Panel on Climate Change=気候変動に関する政府間パネルがモーリシャスのポートルイスで開始されました。
以前紹介しました、EARTH NEGOTIATIONS BULLETIN=enb@iisd.orgが4月26-28日三日間の模様を日々伝える予定です。 http://www.iisd.ca/climate/ipcc25/ このパネルは世界有数の科学者が参加、発表された研究を広く調査し、評価(assessment)を行い、科学的知見を基にした政策立案者への助言を目的とししているのものです。 世界最古の国際組織のひとつであるWMO=世界気象機関と国連環境計画=UNEPとの協力の下に1988年設立されました。 総会の下、3部会と1タスクフォースがあります。 WG I=Working Group I=第一次作業部会=は気候システム及び気候変動の関する科学的知見<科学的評価> WG IIは気候変動に対する社会経済システムや生態系の脆弱性と気候変動の影響及び適応策<影響・適応・脆弱性> WG IIIは温室効果ガスの排出抑制及び気候変動の緩和策<緩和・横断的事項> をそれぞれ討議します。 タスク・フォースはTask Force for IPCC Guidelines for National Greenhouse Gas Inventories =各国における温室効果ガスの排出量・吸収量の目録に関する計画のためのタスク・フォースです。 このパネルの第13回総会で発表された報告書、「地域的気候変動インパクトに関するIPCC特別報告」は京都で開催された、気候変動に関する枠組み条約=UNFCCCの第3回条約締約国会議、いわゆるCOP3の議論のベースとなりましたように、この分野での国際的なトレンドが先行してみられます。 |