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龍馬のブーツ、コロジオン、鶏卵紙―カトー研究所―国境なき記者団(報道の自由その55) [2010年06月24日(Thu)]

承前

さて、様々な考察をみても、坂本龍馬のブーツについては、写真以外に、来歴を辿る術はないようです。ブーツを履いた写真は二種類あり、靴の先が壊れて反り上がっているようにみえる立ち姿のものと、比較的「綺麗」にみえる座位のものがあり、従って、それぞれが違うブーツであるとしている説もあります。

そもそも、ブーツに限らず、龍馬の写真は、高知県立坂本龍馬記念館によると、6「種類」確認されているそうです。
http://www.ryoma-kinenkan.jp/study/qa/

この時代の写真は、今となっては死語となりつつある「紙焼き」と、つい先ごろまでいわれ、デジタル・フォトフレームのはるか以前、だったからこそ、「写真」はそれこそ大衆的な複製芸術の代表格でとして登場したまさに元祖そのものでした。だからこそ、「枚」というか「種類」というか迷うところです。

この時代の写真は一般的に1851年に英国Frederick Scott Archerフレデリック・スコット・アーチャーによって発明された湿式コロジオン法 Wet Collodion Process という、ガラス湿板を使うものです。

この手法は、始祖の銀板写真のDaguerreotype ダゲレオタイプ、それからネガ・ポジ法のCalotype = Talbotype カロ(タルボ)タイプの後に、複製を沢山作れるということで、写真乾板の登場までの20年ばかりの間、世界的に隆盛を極めたものです。

コロジオン法とはガラスを支持母体にし、コロジオン(硝化綿=ニトロセルローズをエチルアルコール=エタノールとエーテル=ジエチルエーテルで溶かしたもの)を定着剤に、硝酸銀を感光剤にして、ヨード剤を加え、露光=撮影します。これを硫酸第一鉄溶液で現像し、シアン化カリウム溶液で定着させてネガをつくるものだそうです。熟成させると感度が増すそうですが、2〜3日中でゼリー状の感光液が乾かないうちに撮影しなければならないので現場撮影者への負担が多かったとのことです。

コロジオン法が流行したのも鶏卵紙とよばれる感光紙の発明が時を同じくしたからだとも言われています。フランス人 Louis Desire Blanquart-Evrard ルイ・デジレ・ブランカート・エヴェラード1850年に発明したのがAlbumen print アルビューメン = 鶏卵紙です。紙に食塩を含ませた卵白を塗り、乾燥後、硝酸銀の水溶液で処理したものです。これはいうなれば、コロジオン湿板と密着させ太陽光で焼き、現像なしで印画になるというものです。

後に工業化され、フランスBlanchet Frères et Kleber Companyによる 「Rives」ブランドとドイツSteinbach and Company による「Saxe 」ブランドのものが世界市場を席捲するほどの規模になり、コロジオン法が衰退した後も売れ続け、工業生産の最後は1929年だったそうです。

鶏卵紙の一工場では最盛期に年間6,000,000個の鶏卵を使ったといわれたり、かたや日本でも例えば「横浜写真」と称される外国人向けの彩色写真はこの鶏卵紙のおかげではやり、玉村写真館玉村康三郎が高額納税者番付にのるほど、十万枚をこえて海外に輸出したといわれます。

テープレコーダーの発展の中でもwalkman、携帯の発展の中でもiphone、それぞれが画期的だったように、アルビューメン= 鶏卵紙も写真の発展の中でも一時代を画期したものだと思われます。

ところで、Albumenは卵白という意味で、語源はラテン語の「」を意味するalbusです。

続く
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タグ:由来 語源
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