南北戦後、国家、鉄道、復員、女性―カトー研究所―国境なき記者団(報道の自由その52) [2010年05月21日(Fri)]
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承前
さて、南北戦争と第一次世界大戦との「戦間期」、世界における米国はいくつかの決定的な変化、もしくは画期を経験します。 南北に分かれて戦ったそれぞれの州グループが、多少の問題や巻き返しがあったとはいえ、統合されたのは揺るがない事実です。つまり、同時期の欧州各国、或いは日本同様、新大国米国は「中央集権化」し「国家統合力」が強化されました。 また、北部産業資本の勝利と奴隷制の廃止は、基本的には不自由労働から自由労働への世界の流れの契機の一つなったようですし、例えば、綿花などの生産が期間雇用労働力への代替/創出を米国内のみならず世界に拡張しました。 と、同時に、平時への復帰は軍から民に向かう人材・リソースの流れ、Uターンが起きました。くしくも、米国鉄道網の黎明期にあたったこの時期は、たとえば、鉄道の東西の接続を契機に米国内の時差が鉄道会社によって実質的に先行して決定されたといわれますが、鉄道という仕組みは、これまでの企業になかったような、各種レベルにおける大量の管理者群を創出したといわれます。しかも、その中でも、あえて、軍事組織での経験をもつ「復員兵」が活用されたといわれます。 そして、多くの被災国が経験してきたように、戦中から戦後へと、男子の「不在」に対応して女子の「社会進出」が促進されました。 あるいは、勃興する産業国家に必要な労働者群の育成、戦中・戦後の家庭内教育の「不在」に対応しての「公」教育の躍進、復員者あるいは前記の女子、あるいは新世代ということでの幼児、等教育全般の様々な流れが始まったともいわれます。 また疲弊した、戦後の国家財政の信用力の低下は、再建のための国内資金調達をやむなくすることで、禍福転じて、長期的にはその財政力の強化に功を奏したようです。 これらの実例はいずれの機会に譲るとして、たとえ「金メッキ」と揶揄されたとしても、米国は次々世紀での超大国への道を着実に歩み始めまたのは揺るぎない事実です。 続く xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 「報道の自由」はここから始めました。 「閑話休題」の....... 最初はここです。 直近はこれです。 |




