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カトー研究所、故事成語、事実と逸話―国境なき記者団(報道の自由その33) [2008年11月26日(Wed)]

承前

まず、無花果かどうかについて。

疑問の出発点は単純に無花果より石榴の方がイメージに合うと思ったことと、実際当時の戦間中の二国間貿易における「無花果」市場の実態を少し掘り下げようか思ったのが始まりです。

正解にいたるには、ローマ史、植物学、ギリシア・ラテン・英語の三分野についての造詣が深くないと駄目なのですが、筆者にはいずれもないこと、一般の図書館やインターネットで調べられる範囲でしかご紹介していないことを、あらかじめ、お許しいただきたいとともに、お断わりいたします。

さて、この大カトーの発言と挙動を紹介しているものとしてよく引用されものは二つの文献に収斂するようです。

片方は「無花果」をはじめとする植物などの「全自然」を紹介しようとする中での一つの「逸話」として紹介され、もう一つはギリシア人とローマ人の22組の対を「対比」している中のギリシア人Aristides アリステイデスと対をなすローマ人として紹介されるカトーに関する「逸話」として紹介されているものです。

ともに、カトーの正確な「伝記」を目的としたものではありません。しかし、いずれも、原文の意図とは違って、共和制が倒れ、地中海世界を制し、ヨーロッパ世界の「原型」となるローマ帝国の始まりの物語の逸話として、後世、直近の古代ローマ時代から始まって、ルネサンス、近代、現代、と幾度となく、時代時代の様々な視点に従って、引用され、孫引きされ、翻訳され、重訳されてきたもののようです。

往々にして、故事成語になるようなこのような逸話は、事実が実際どうであったかというよりは、人々が如何に解したかったか、解してきたかということの方が、興味深く、歴史にとっては重要かもしれません。

続く
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