投資と出資、資金と資本、収入と収益 [2006年04月25日(Tue)]
かつて世界各国の非営利セクターの数量的比較をはじめて行い、多くの話題を呼んだ、
Lester M. Salamon=レスター・サラモン氏率いる Center for Civil Society Studies at the Johns Hopkins Institute for Policy Studies= ジョンズ・ホプキンズ大学政治学院シビル・ソサエティ研究センターが 291団体からの調査に基づき 「Investment Capital: The New Challenge for American Nonprofits=投資資金、米国非営利にとっての新たな挑戦」を発表した。 http://www.jhu.edu/listeningpost/news/pdf/comm05.pdf この調査では、よくいわれる施設・設備、備品のための経費はもとより、プログラム開発/資金調達、職員育成、企画戦略(コンサルティング費)の三つが特に必要とされていることが判明したという。 この調査において興味深いのは、以前の各国調査同様、調査にあたっての、概念定義や分類法である。 Investment Capital=投資資金とは収入をoperating revenue=事業収入と2大区分する意味に用いたという。さらに、後者は一年単位でお金が必要とされるもので、これに比べ、後者は複数年投資する必要が残るものと定義している。さらに、後者を「ハード」と「ソフト」に分けている。 仔細はともかく、インヴェストメント、キャピタルとレヴェニューなど多義的な言葉を並置したところが興味深い。 |
<追記>
下記の出口さんの06/5/21付けのブログで、サラモン氏がシビル・ソサエティ及びフィランソロピー研究所の所長に就任することを報じられています。 https://blog.canpan.info/istr/archive/55 |