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セイント、007−国境なき記者団(報道の自由その17) [2008年03月31日(Mon)]

承前

チベットとの関連で、国境なき記者団への検索が増えてますが、本稿も国境なき記者団が批判される背景を探るべく、その一面である「酒」を中心に、脱線気味ではありますが紹介を続けていますが、今しばらく続けます。酒、蒸留酒、錬金術と続けてきました。爵位、列聖に簡単に触れます。

さて、唐突ですが6代目 James Bondジェームズ・ボンドとして、イギリス人の金髪の Daniel Wroughton Craigダニエル・ロートン・クレイグが昨年日本で公開された「007 カジノ・ロワイヤル」が新しい形で好演し「ダブルオーセブンは殺しのライセンス」、Ian Lancaster Fleming イアン・フレミングの007映画化シリーズも、ようやく、スコットランド人の初代 Sir Thomas Sean Connery ショーン・コネリーの呪縛からの離脱の可能性が見えてきたようです。

コネリーが単なる(Orderの外の) Knight Bachelor でのSir サーとしかならなかったのにKBE(Knight Commander of the British Empire=大英帝国勲章・ナイト・コマンダー=司令官騎士)を冠した Order of the British Empire = 大英帝国騎士団の騎士となり、三歳年上でもあったためか、3代目のSir Roger George Moore KBE サー・ロジャー・ジョージ・ムーア KBEは7作の007をこなし、ショーン・コネリーを凌駕しそうになりました。

もう少しのところで及ばなかったのも、 The Saint の印象が強すぎたせいもあろうかと思われます。

1960年代英国のtv番組で、世界に配信され、日本でも「セイント/天国野郎」として60年代半ば、‘97年、’04年に放映されたヒット作The Saint でのロジャー・ムーアは義賊 Simon Templarサイモン・テンプラー役としてショーン・コネリー007とは違った、その貴族的な甘さを強く印象付けるものでした。

この1907年、当時マレーはシンガポール(1965年より新加坡共和国)生まれで、中国人外科医を父に、英国人人を母とするハーフの英国人で、後に排華法にもかかわらず米国に帰化した Leslie Charles (Charteris)Bowyer-Yin レスリー・チャールズ(1926年チャテリスに変更)・ボウヤー・イン原作の「セイント」も、イスラエルでは、セイントではなく、 Angel = 天使を意味する HaMalach ハマラックとして放・上映されたそうです。

続く

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