みずたまてん [2019年07月23日(Tue)]
鎌倉の商店街で開催中の「みずたまてん」、鎌倉能舞台も「水玉柄の装束の展示」で参加しています!!(平日午前10時より午後4時半まで。入館料500円)
玄関の上の水玉ののれんが目印です。 みずたまてん こちら https://mizutamaten.com/ 水玉柄の装束? ・・水玉?? という感じなのですが、能「鉢木」の前シテの装束 「浜松刺模様素袍=(武士の平服の扮装)(「鉢木」専用の装束)」になります。 ![]() 柄をよく見ると・・・ 真ん中の白丸だけでなく、丸を囲っている四角もそれぞれ丸でできているのがわかります。 また、肩の柄はタンポポだそうで、これも普通に生えている花ということでタンポポ柄なのだそうです。 ![]() 痩せ馬に乗り込み「いざ!鎌倉」と駆けつけた・・という逸話で有名なこの「鉢木」、鎌倉能舞台では11月2日「能を知る会鎌倉公演」にて上演いたします。 芸術の秋、例えば北鎌倉にあります「鉢の木」さんのお食事と能「鉢木」の鑑賞という、鎌倉で鎌倉のお能と食をお楽しみいただくプランなどいかがでしょうか? みずたまてんの展示ともども、11月のチケットも好評発売中です! ご来場、お待ち申し上げております!! 〜「能を知る会鎌倉公演−いざ 鎌倉!」 令和元年11月2日県民のための能を知る会鎌倉公演朝の部は、零落していた中年の武士が良縁のおかげで出世をする名曲「鉢木【はちのき】」を上演致します。 前半は雪の降りしきる上野国(現群馬県)の貧しい家での精一杯の“おもてなし”の風情、後半は舞台を鎌倉に移し、鎌倉幕府の数多くの臣下が一同に集まっている風景となります。そして、雪の夜に見ず知らずの人を助けたのみならず、約束を違えず『いざ鎌倉』を成し遂げた報奨を得ることにより、一気に出世をした心に錦を持つ武士の風格こそが見どころなっております。 狂言は、土地をめぐる隣人との訴訟と夫婦仲を描いた「右近左近【おこさこ】」を上演致します。 能には現代語と英文での字幕もあり、どなたでも能楽をお楽しみ頂ける公演となっております。 鉢木 【はちのき/Hachinoki】 ある旅僧(ワキ)が信濃国から鎌倉に上る途中、上野国の佐野で大雪にあい、ある家に一夜の宿を求めた。その家には留守番の妻(ツレ)しかいなかったため、妻は僧に主人が帰ってくるまで家の中で待つよう言い、外で主人の帰りを待つことにした。 仕事がうまく行かず、さらには帰り道で大雪にあったこの家の主人(シテ)が家に戻ってみると、妻が外に立っている。主人は妻から理由を聞き、家の中にいる僧に宿を乞われるも、主人は宿を貸さない。僧が降りしきる雪の中へ出ていくと、主人は思い直して呼び止め、家の中に案内する。 夫婦は粟飯を出して僧をもてなし、さらには主人が大切にしている鉢木(梅・桜・松の盆栽)を火にくべて暖を取る。やがて夫婦と僧は話し込み、尽きぬ話の中で主人は、一族の者に本領を取られて零落している身ではあるが、有事の際は、痩せた馬に乗り、みすぼらしい格好でも、いの一番に鎌倉へ馳せ参じて見せる、と語る。僧が主人の名を尋ねると、佐野源左衛門常世の成れの果てであると答える。やがて夜が明けると僧は名も告げずに、名残を惜しんで立ち去る。(中入) 諸国を巡り、国状を視察した時の執権、最明寺入道北条時頼(旅僧)は鎌倉に帰ると、常世の言葉の真偽を確かめるため、諸国の軍勢を一斉に鎌倉へ招集する。常世(後シテ)はこの時ばかりと痩せ馬に鞭を打って馳せ参じる。 言葉通り、一番に馳せ参じた常世に時頼は、本領を返させ、さらには鉢木のもてなしの礼に、加賀国梅田、越中国櫻井、上野国松井田の三箇所を与える。かくして常世は喜び勇み、悠然と佐野へ帰っていくのである。 ![]() 詳しい日時:申込みはこちら https://blog.canpan.info/nohbutai/archive/678 をご参照ください。 |