「能を知る会 鎌倉公演 −平家物語と能−」 [2018年03月22日(Thu)]
新緑の季節、昭和の日に行います鎌倉公演は、「平家物語と能」をテーマの企画公演です。
朝の部は、源平合戦のひとつ、屋島の合戦とその際に勇猛果敢に戦った九郎判官義経を描く能「屋島」を上演致します。狂言は能「屋島」の狂言の特殊演出である那須与一の逸話を語る「那須語」を演じて頂きます。 昼の部は、源平合戦にて猛将として源氏を苦しめた平家の武将・悪七兵衛景清のその後を描いた「景清」です。 狂言は蜜柑が主題ですが、平家物語にも書かれている「俊寛の島流し」についても触れる「柑子」を演じて頂きます。 ◆日時 2018年4月29日(日)朝の部10:00/昼の部14:00 ◆会場 鎌倉能舞台(江ノ電長谷駅下車徒歩7分) ◆入場料 5,500円 (プラス1,000円で座席指定可能です) ◆演目 (朝の部)10時始め ・講演 「思いぞ出づる壇の浦の−義経の修羅の世界」 小林 健二(国文学研究資料館 教授) ・狂言 「那須語(なすのかたり)」山本 則孝 ・能 「屋島(やしま)」中森 貫太 ・質疑応答 中森 貫太 (昼の部)14時始め ・講演 「さすがに我も平家なり−落魄した英雄の語り」 小林 健二(国文学研究資料館 教授) ・狂言 「柑子(こうじ)」山本 則重 ・能 「景清(かげきよ)」奥川 恒治 ・質疑応答 中森 貫太 ![]() ![]() ◆あらすじ 能「屋島」 都から四国への旅路の途中、旅僧は讃岐国に至り、源平合戦が行われた屋島の浦を訪れる。 次第に夕闇が迫る中、僧は浜にある塩焼き小屋の主人である老いた漁師に宿を求める。 老翁は一旦は断るも、都の者と聞くと懐古の慕情から宿を貸す。 そして、僧に促されるままに屋島の合戦の際の義経の勇猛ぶりや、景清の錣引【しころびき】などをありありと語る。 余りに詳しいため僧が素性を尋ねると、老翁は義経の亡霊だとほのめかして姿を隠す。 夜更けとなり僧がうたた寝をしていると、甲冑姿の義経の亡霊が現れ、義経は屋島の合戦の折りに起きた弓矢の話を語る。 さらに修羅道に落ちたあとの有様を見せるが、日の出とともに義経の姿は消え失せる。 能「景清」 源平合戦の後、平家方の猛将・悪七兵衛景清【あくしちびょうえかげきよ】は、東大寺大仏供養の折りに源頼朝暗殺に失敗をして捕縛された後、盲目となり日向国(宮崎)へ流罪となった。 景清はかつて、尾張国熱田の遊女との間に一人の娘、人丸【ひとまる】をもうけており、景清が流された後、人丸は鎌倉亀ケ谷に住んでいた。 風の便りに景清が存命だと知った人丸は、供を連れて景清のもとを訪ねようと旅に出る。 やつれ果てた身の上をあばら家に住む景清が嘆いていると、遥々と日向までやって来た人丸達と出会う。 人丸の供が景清の行方を尋ねると、景清は他人のふりをしてやり過ごす。 しかし程なく、人丸が近くに住む里人に素性を明かすと、里人は景清を訪ねて叱責し、親子の間を取り持つ。 ようやく対面を果たした親子は手を取り合い再会を喜ぶ。 そして、人丸に求められるままに景清は自分の活躍した屋島の合戦、中でも、三保谷四郎【みおのやのしろう】との錣引き【しころびき】の場面を詳しく語って聞かせる。 語り終えた景清は、流罪の身となった自分と一緒にいると迷惑がかかると人丸を鎌倉へ返るよう促し、見えぬ目で見送るのであった。 →詳しい番組はこちら http://www.nohbutai.com/perform/index.htm#kamakura-01 ◆お申し込み・お問い合わせは鎌倉能舞台まで。 電話 0467-22-5557 HPアドレス http://www.nohbutai.com/ フェイスブック http://www.facebook.com/nohbutai eプラス 午前の部 http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002250637P0030001 午後の部 http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002250648P0030001 |