鎌倉市内小学校 狂言教室 [2016年09月29日(Thu)]
午後からは、鎌倉市立腰越小学校6年生の生徒さん62人が鎌倉能舞台での「狂言鑑賞・体験ワークショップ」をされました。
この事業は、文化庁の地域活性化事業として助成をいただいている事業で、鎌倉市教育委員会が主催されて、鎌倉市内小学校16校が、鎌倉能舞台を訪れたり、または自校の体育館で、狂言「柿山伏」と体験を経験されています。今年で7年目くらいとなり、とうとう鎌倉市内小学校16校全校が参加してくれることとなりました。これからもこの事業が続いてくれることを、心から願っています。 まず、健之介先生の、能や狂言とはなんぞや・・という解説。能面を皆さんに見せているところです。 狂言「柿山伏」 シテ 大藏教義師 そして、何人かの生徒さんに足袋を履いてもらい舞台に上がっての体験。舞台に上がらない生徒さんも、客席から全員で体験してみます。 狂言でもとても素直に笑い声があがり、良い経験を楽しんでくれたことと思います。ぜひ心の片隅にでも、能舞台で狂言を見たことがあるよ〜と覚えていて欲しいなと願います。 狂言「柿山伏」ですが、”山伏”が”大きな柿の木に登り”、”柿を盗み食いする”という話しなのですが、最近の柿の木は(収穫の時に取りやすいように)小さい木に品種改良されているそうで・・・(文化庁の巡回公演で、柿の名産地の地方に行って、貫太さんが聞いてびっくりしていました) というわけで、「柿の木っていうのは、昔は大きな木で、柿の実が上〜の方になっているから、それを取るために、石を投げたり、木に登ったりしたんだよ」と、説明を加えています。 だいたいが、今の子供たちは、木になっている柿の実を、盗み食いまでして食べたいご馳走だと思わないだろうなー というか、果物はスーパーで買ってくるものだと思っているだろうなー とか・・・ どこまで説明すればよいのか、しなくて大丈夫なのか、悩むところではありますが・・・ 子ども達の想像力を豊かにするという意味でも、能や狂言をみて、この場面は木に登っているんだ、などと想像できる力を育む、大切な体験だと思います。 来年以降も、鎌倉市内の小学生が同じような形で鑑賞と体験ができますように。切に願います! |
Posted by
kamakura nohbutai
at 00:41 | 「鎌倉能狂言教室」(鎌倉市事業←文化庁地域活性化事業) | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)