「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」(巡回公演事業)その1 [2012年11月03日(Sat)]
文化庁助成事業「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」で、学校巡回公演に行ってきました。
平成24年度鎌倉能舞台が伺うのは、兵庫県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 神戸市のブロックの学校15校です。 昨年に続き同じ四国ブロックでしたので、超割の格安航空券やビジネスホテルの手配、空港から貸切バスを予約して、『能楽師(シテ方、囃子方、狂言方、ワキ方のフルメンバー+スタッフの24名編成)、四国を巡る!』旅の準備も万端、15校を1週間ずつ3ブロックの日程で回ることにしました。 で、最初の巡回が、10月29日から11月2日で、愛媛県の学校に行って参りました。 10月29日からの本公演に先立って、中森貫太は各学校へ”事前講演”に10月初旬から行っておりましたので、体育館の様子(舞台の上で公演をするか、フロアでするか、など)もバッチリ下見してありました。 解説、狂言「仏師(ぶっし)」、能「安達原(あだちがはら)」、狂言ワークショップ、質疑応答で2時間半ほどの公演を行います。 ユネスコの世界遺産に定められた”能楽”は、能と狂言と両方上演してこそ、”能楽”だと、私たちは思うのです。能だけ、狂言だけを切り離して見せるのでは無く、狂言と能と両方を見て欲しい。文化庁の事業だからこそ、本物の”能楽”を子ども達に見て欲しいと、心から思っています。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 最初(10月29日)の学校は、愛媛県松前町の松前町立松前中学校さん。 7 能「安達原」をやっているところです。囃子方は観世元伯師、幸正昭師、亀井宏忠師、寺井宏明師、ワキ方は殿田謙吉師 他と、豪華メンバー。シテ方は矢来の観世九皐会メンバー。中森貫太、五木田三郎師、弘田裕一師、駒瀬直也師、小島英明師、遠藤喜久師、奥川恒治師、鈴木啓吾師、中森慈元、他。 狂言の先生のワークショップ風景。今回は狂言方は万作の会から、高野和憲師、岡聡史師、中村修一師が参加してくれました。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 10月30日は、愛媛県宇和島市の馬島町立城東中学校さん。 中森貫太の事前解説。 狂言「仏師」 囃子方と地謡の方々。 舞台の上に簡易柱と簡易欄干を置き、能舞台を表しています。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 10月31日は愛媛県西条市の西条市立多賀小学校さん。 舞台の奥行きがちょっと狭いため、体育館のフロアにカーペットを敷き詰め、簡易柱と欄干で能舞台に見立てています。 能「安達原」 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 11月1日は愛媛県西条市の西条市立吉井小学校さん。 こちらの学校もフロアに舞台をしつらえました。 狂言「仏師」 高野さんが仏師、中村さんがアドをやっています。 能「安達原」 この日のシテは中森貫太でした。シテは毎日交代で勤めました。 学校の生徒さんだけでなく、父兄や地元の方々もたくさん観劇にきてくれていました。 狂言のワークショップでは「茸(きのこ)」の動きをやってみました!先日の「嵐にしやがれ」で野村萬斎師と嵐が共演したのをテレビで見ていた方も多かったかも・・・とても盛り上がりました。 ・・・大分長くなったので、次の記事に続きます。 |
Posted by
kamakura nohbutai
at 23:50 | 文化庁「文化芸術による子供育成推進事業−巡回公演事業―」 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)