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「能を知る会横浜公演-融」公演のご報告 [2020年11月30日(Mon)]
11月26日、横浜能楽堂にて「能を知る会横浜公演」を開催しました。
今回は座席数の制限は設けなかったのですが、ご入場者はちょうど定員の半数の240名でした。コロナ以前もいつも満席ではなかった能の公演が、コロナ以降どのように公演を継続していけるか、知恵を絞って伝統文化の継続により尽力していかねばと、改めて思いました。 この公演は読売新聞社さんのクラウドファンディングでご支援いただいた最終公演でした。コロナ禍の中、東京(観世能楽堂)、鎌倉(鎌倉能舞台)、横浜(横浜能楽堂)と4公演無事に開催できたこと、本当に感謝しております。関係者の皆様、ご支援いただいたお客様、本当にありがとうございました。 公演の様子をアップします。 冒頭に中森貫太のご挨拶 葛西聖司氏の講演 狂言「薩摩守(さつまのかみ)謡入」シテ 野村萬斎師 能「融(とおる)酌之舞」シテ 中森貫太 スクリーンに、現代語の解説(日本語と英語)の字幕を映し出して上演しますので、物語としての能をお楽しみいただけます。 (写真撮影:駒井壮介氏 写真の無断ダウンロード、二次使用はご遠慮ください) 感染症予防対策として公演時間を短くするため、仕舞や質疑応答などは省かせていただきました。また、「融」は、「酌之舞(しゃくのまい)」という小書(こがき=特殊演出)がつくと、短くなるそうで、お客様が能楽堂にいらっしゃる時間を短くするという意味で、感染症予防対策の演目となりました。 「薩摩守(さつまのかみ)」は、薩摩守忠度(ただのり)の名前を出すところを忘れて「あおのり」と言ってしまう・・のがオチでした。不正乗車(無賃乗車=キセル)の事をかつては「薩摩守(さつまのかみ)」と呼んでいた・・ということはもう多くの方はご存じないことでしょう。 この公演はJ-LODlive補助事業として、1か月後に公演のダイジェスト版をユーチューブにアップします。お越しいただけなかったお客様も楽しみにお待ちくださいませ! *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* ~読売新聞社クラウドファンディング ご挨拶~ >>こちら<< 7月のプロジェクト開始以来、多くのご支援を頂戴しました「コロナ禍から伝統芸能を守る〜能楽師・中森貫太プロジェクト〜」ですが、11月26日午後、掉尾を飾る公演として「能を知る会 横浜公演」を横浜能楽堂で行いました。紅葉真っ盛りの山上にある能楽堂で、多くのお客様に野村萬斎師の狂言「薩摩守」、中森貫太の能「融」を楽しみいただけたこと、嬉しく思います。 公演の冒頭、中森があいさつし、「クラウドファンディングの(支援をもとにした)公演は最後ですが、鎌倉能舞台として活動していく舞台公演は続いていきますので、今後も応援していただければと思います」と話しました。 最後に改めてではありますが、これまで多くのご支援をお寄せいただいたすべての皆様に心から御礼申し上げますとともに、今後とも鎌倉能舞台への応援をよろしくお願い致します。 |